2014.08.11
新製品レビュー:パナソニックLUMIX FZ1000(実写編) - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20140807_661166.html
デジカメ WatchにLUMIX FZ1000のレビューが掲載されています。
遠景の描写
- 細かく見れば周辺付近でわずかな像の滲み、倍率色収差と思われる色ズレが見られるが、よほど拡大しなければ気づかない程度。
- 全体的にハイコントラストかつシャープ、解像感は画面全体で均一。
- テレ端の焦点距離は換算400mm相当と、高倍率ズームのテレ端としては大変な超望遠。
- 開放F値がワイド端より1段落ちるが、400mm相当の望遠レンズとしては明るい部類
- レンズシフト式手ブレ補正の効果もあり、手持ち撮影でも安定性が高く実用的。
- 超望遠域での描写でも画面全体の均質性は高く維持。
- 遠くの被写体を大きく写すために十分な解像力。
- F4からF5.6くらいで最も画質がよかったが、各絞り値での画質の差はさほど大きくはない。
- 最大絞りがズーム全域でF8までに抑えられており、描写性能を気にして絞り値の設定を悩む必要はあまりない。
高感度画質
- 通常感度の設定範囲はISO125からISO12800。拡張感度ISO80からISO25600。
- 撮影条件は日中昼間の室内窓際、自然光による大きな輝度差と自然な色味の再現を要求されるシーン。
- ISO125:最もダイナミックレンジとノイズ発生量のバランスがよいのは予想通り。
- ISO400:画質に大きな変化はない。
- ISO800:通常の使用で問題のない高画質を維持。
- ISO1600:ノイズの発生によるザラツキが目立ってくるが、カラーバランスはよく保たれており、A3以上の大伸ばしプリントなどにしない限りは、特に問題を感じることはない。
- ISO3200:とたんに解像感が低下してノイズが多く見られるようになり、彩度も目に見えて低くなる。
- ISO6400以上:画質低下はさらに顕著。非常用での使用を除けば画質は期待しないほうがよい。
- 人工照明に照らされた屋外夜景でもISO感度別の撮影。
- 室内で撮影した場合と同じように、ISO3200以上から目立ってディテールが消失、カラーバランスも崩れていく印象。
- 総じてFZ1000の高感度性能は高いといえる。
- 撮影条件と画像の使用目的に応じてISO感度を必要以上に上げないように気をつけたほうがよい。
マクロ描写
- 最短撮影距離は通常のAF設定でレンズ先端からワイド端で30cm、テレ端で100cm。
- AFをマクロモード、MF、インテリジェントオート、動画撮影の場合は、ワイド端でレンズ先端から3cmの接写が可能。
- 近接撮影においても、滲みの発生などによる画質の低下はほとんど見らない。
- 高倍率ズームのマクロとしては大変好ましい描写。
4K動画
- FZ1000はレンズ一体型デジタルカメラとして初めて4K動画の本体記録に対応。
- 4Kの設定は1モードのみ、サイズは3,840×2,140ピクセルでフレームレートは30p、記録方式はMP4に固定。
- 圧縮率なども固定されるため、業務用途などの本格的な4Kに比べると、動いている被写体の描写などに多少のざわつきを感じることもある。
- カメラのクラスと価格を考慮すれば十分以上のスペック。
ハイスピード動画
- クリエイティブ動画モードでメニュー「ハイスピード動画」で、フルHDで1/4倍速のスローモーション動画を撮影可能。
- ピント、ズーム、露出、ホワイトバランスが撮影開始時に固定される制限もあるが、気軽にスローモーション動画を楽しめる。
まとめ
- FZ1000は1型センサーの安定した画質が気軽に楽しめる
- 初めてFZ1000を目にした時の第一印象は「大きい」というもの。
- しかし、実際に持ち歩いて撮影を重ねていくうちに、むしろ「小さく軽快」という印象。
- 従来の1/2.3型センサーにから大型化した1型センサーの画質の良さは明らか。
- 描写性能に優れた高倍率ズームと相まって、広角から望遠まで安定した画像。
- 4CPUで高速化したヴィーナスエンジンで起動時や操作時のレスポンスが素晴らしく速い。
- これらがFZ1000の大きさを気にさせなくする要因となっている。
- 似たコンセプトで対抗機種といえるカメラが「サイバーショットDSC-RX10」。
- 静止画重視派にとってはテレ端を200mm相当F2.8にするか400mm相当F4にするかが悩みどころ。
- FZ1000は話題の4K動画を実売10万円以下に盛り込んできたことで、静止画と動画の両刀派の心は大きく揺さぶられる。
とのこと
カメラグッズ・本
「Panasonic」カテゴリの最新記事
パナソニックが2025年1月7日にCES 2025で大規模な講演を行う模様。新製品発表の可能性は!?
パナソニックがLマウントのフルサイズ用レンズ「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」を正式発表。
パナソニックが10月8日に発表するのは、LUMIX S5のマイナーチェンジ版「LUMIX S5D」と「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」だけ!?「LUMIX S1R II」と「LUMIX S1H II」は登場しない!?
パナソニックが10月8日に大きな製品発表を行う!?パナソニックS1R後継機「LUMIX S1R II」とLUMIX S1H後継機「LUMIX S1H II」が登場する!?
シグマが「28-105mm F2.8 DG DN | Art」を正式発表。
2024年中にパナソニックからマイクロフォーサーズ機の新製品はもう登場しない?
シグマ「28-105mm F2.8 DG DN | Art」のリーク画像。
パナソニックS1R後継機の発売が延期された!?その代わりに今年後半にLUMIX S1H後継機が登場する!?新しいハイエンドカメラも一緒に登場!?
シグマ「28-105mm F2.8 DG DN | Art」は、重さ1kg未満でフィルター径82mmになる!?
シグマから9月上旬に「28-105mm F2.8 DG DN | Art」が登場する!?
シグマが9月上旬に新しいF2.8フルサイズ用ズームレンズを発表する!?
パナソニック「LUMIX S1R II」の発売は、2025年初頭に延期された!?