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要約

「X-Pro」シリーズの行き先は三つに分かれる。高価な少量生産の“割り当て型”、魂を失うEVF転換、そして誰にも告げず消える静かな日没。部材と設計の負債、市場の難所が折り重なり、待望の「X-Pro4」は“あるかもしれないが、理想ではない”現実味を帯びつつある。


The Fujifilm X-Pro 4 Delay: Is the "Rangefinder" Hybrid Camera Dead? | Fstoppers

https://fstoppers.com/gear/fujifilm-x-pro-4-delay-rangefinder-hybrid-camera-dead-719573

富士フイルム「X-Proシリーズ」

Fstoppersに、富士フイルム「X-Proシリーズ」の今後考えられる3つ未来の予想が掲載されています。


  • 歴史の整理:2011年の「X100」は「美しさ・操作性・体験」で成功を証明した“概念実証”であり、2012年の「X-Pro1」はXマウントと交換レンズエコシステムを確立した“基盤”である。両者はハイブリッドビューファインダーというコア技術を共有し、それが個性と同時に製造制約にもなっている。
  • タイムラインの異常:X-Proは2012→2016(4年)→2019(3年)と来たが、次は2022〜2023頃が自然だったはずなのに、2026年初頭でも後継が出ず7年空白。通常の遅延以上の要因がある可能性が示唆される。
  • 人質論(配分圧力):ハイブリッドファインダーは複雑で生産能力が限られる。供給逼迫で高収益・高需要のX100VIに生産能力が優先配分される結果、ニッチで新規ライン立ち上げも必要なX-Pro 4が後回しになる――という仮説(内部情報ではなく推測)。これは“需要の奪い合い”ではなく“部品・生産能力の配分”の問題だと説明する。
  • 仮説を支える観測指標:①X100系の供給不足が年単位で継続(X100Vから)②EVF機(X-T5等)は相対的に供給が安定③生産能力拡大の話はあるが、ハイブリッドファインダーのボトルネック解消が明示されない。
  • 設計負債:X-Pro3の内向き折りたたみ背面モニターは賛否が強く、耐久面の懸念もある。X-Pro 4では「標準的チルトへ回帰」か「思想を維持して再設計」かの岐路で、どちらもR&Dコストが大きい。
  • OVFが年々難しくなる技術要因:レンズ大型化でOVFの視界が物理的に遮られやすくなり、さらに高画素化・大口径化で視差や距離推定誤差が目立ちやすくなる。
  • 市場・価格の詰み:心理的にはライカ(Q3/M11)と比較され、機能面ではフルサイズ(「α7C II」、ニコンZf等)と競合する。X100VIの価格上昇を踏まえると、同等技術の交換レンズボディは2,400〜2,600ドル級になり得るが、その価格帯でAPS-Cはスペック比較で不利になり、「体験(儀式性)」で売るしかなくリスクが高い

3つの未来

  • 自分には「X-Pro」シリーズに三つの可能な結末が見えているが、そのどれもが特に楽観的なものではない。

  • 第1の未来は、「少量生産・限定供給」のリリース。
  • 最終的に「X-Pro4」は登場するが、高価であり、その存在を正当化するために価格は2,500ドル以上に設定される。
  • 富士フイルムは依然として、あるいは意図的に、「X100」ラインからハイブリッドファインダーの生産能力を割り当てることができない(あるいはしない)ため、このカメラは少量生産にとどまる。
  • 結果として、常に入手困難であり、何年も待ち続けてきた忠実なユーザーたちを苛立たせることになる。
  • 技術的にはそのカメラは「存在している」が、普通の写真家が実際に購入して撮影に使えるカメラというよりは、「ハロープロダクト」として空中に浮かぶ存在に近いのである。

  • 第3の未来は、「EVF」への転換である。
  • 富士フイルムはコスト削減と生産ボトルネック解消のために光学ファインダーを廃止する。
  • 「X-Pro4」は完全な電子ビューファインダーを搭載して出荷され、高解像度で高速リフレッシュレートを備えるが、本質的には「X-T5」と同等のものになる。
  • このアプローチは製造上の問題を解決するが、同時にこのラインの「魂」を殺してしまう。
  • ハイブリッドファインダーがなければ、「X-Pro」は単に操作系の異なる「X-T」に過ぎない。
  • 独特の撮影体験を愛していた写真家たちは離れていき、このラインは一世代のうちに存在感を失っていくだろう。
  • もっとも、自分はこれはあまり起こりそうにないと考えている。
  • あまりにも「X-T」ラインとの重複が大きすぎるからである。

  • 第3の未来は、「静かな日没」だ。
  • 「X-Pro」シリーズが公式に終了宣言されることは決してない。
  • 「X-Pro3」は在庫が尽きるまで販売され、その後ひっそりとラインナップから姿を消す。
  • 「X100」シリーズだけがハイブリッドファインダー哲学の唯一の継承者となり、交換レンズ式のバージョンは歴史上の珍品となる。
  • 三世代だけ存在したのち、静かにフェードアウトした製品として語られることになる。このシナリオが最もあり得ると、自分は見ている。

写真家にとって何を意味するのか

  • もしあなたが「X-Pro」ユーザーで、「X-Pro4」を待ち続けているのだとしたら、もっと良いニュースを伝えられたらと心から思う。
  • だがこのカメラに逆風となっている要因はあまりにも多い。コ
  • ンポーネント不足、設計上の負債、エンジニアリング上の課題、市場ポジショニングの難しさ
  • どれも単体であれば克服不可能ではないが、これらが重なることで、富士フイルムが「X-Pro」シリーズを優先するインセンティブはほとんど失われてしまっている。
  • 自分の助言としては、すでに「X-Pro3」を持っているなら、そのカメラを存分に楽しむべきであるし、より優れた背面モニターのデザインが欲しいなら、中古の「X-Pro2」を買うのも良いだろう。
  • そして、この先に何が来るのかについては期待値を下げておくことである。
  • 「X-Pro4」はいつか登場するかもしれないが、それは近い将来ではなく、たとえ登場したとしても、あなたがずっと夢見ていたカメラではない可能性が高い。
  • これらのカメラを特別な存在たらしめてきたハイブリッドファインダーは、その有用な寿命の終わりに近づいているのかもしれない。
  • 「X100」ラインにおける成功の犠牲となり、そしてセンサー解像度やレンズ設計の容赦ない進歩の犠牲となっているのである。
  • ときには、いちばん良いカメラとは、我々が「存在してほしい」と願うカメラではなく、実際に「今ここにある」カメラなのだ、ということもあるのである。

とのこと



富士フイルム(FUJIFILM) ミラーレス一眼カメラ X-Pro3 DRブラック



なかなか登場しないX-Proシリーズですが、Fstoppers的には3つの可能性を挙げているようですね。個人的には、第1と第3のシナリオはあり得そうですが、第2はあまり現実的ではない気がします。ハイブリッドビューファインダーを廃止してしまったら、同じレンジファインダースタイルでEVF機の「X-E5」で十分な気もしますしね。

富士フイルム自身が、X-Proシリーズを「あまりにも特別な存在」にしてしまったせいで開発に時間がかかっていると語っていることもあり、やはりユニークで強くこだわったカメラとして登場しそうな気がするので、第1の可能性が一番高そうだと感じます。

また、「X-E5」発表直後のPetaPixelによる開発チームへのインタビューでは、X-Proシリーズは引き続きロードマップに含まれていると明言されていますので、第3の「このまま消滅」という可能性は低そうにも思えます。とはいえ、最終的に本当に出てこないというシナリオもゼロではないので、なんとも言えないところですね。
いずれにせよ、富士フイルムにはぜひ踏ん張って開発を進めてほしいですし、X-Proシリーズの新機種の登場に期待したいところです。
CAMEOTA
cameota.com管理人
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