2014.06.08
交換レンズレビュー:AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/lens_review_2/20140606_651677.html
デジカメ WatchにD800で使用したトキナー「AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S」のレビューが掲載されています。
■デザインと操作性
- ボディのデザインテイストに関しては従来と同じ
- フォーカスリングおよびズームリングのラバーの意匠にも変更なし。
- 鏡筒先端に金色の帯を巻いているのも同じ。
- ズームリングに刻まれた焦点距離の書体なども従来通り。
- 全長は167.5mm、最大径82mm、質量は980g。フィルター径は67mm。
- 同じ焦点距離と明るさの「AF-S NIKKOR 70-200mm F4G ED VR」比較すると、本レンズは全長が11mm短くコンパクトだが、質量は130g重く、手に持つとずしりとくる感じはある。
- 同じ焦点距離で開放F2.8クラスとくらべると遥かに軽量で、むしろ適度に安定して構えることのできる重さ。
- 手ブレ補正機構は同社としてはじめてのもの。
- 名称はVCM(手ブレ補正モジュール)、補正効果はシャッター速度に換算して約3段とする。
- シャッターボタンの半押しを行うと直ちにファインダーに絵が張り付いたと例えてもよいほど素早く起動する。
- 手ブレ補正機構の補正効果を4段分とするものも少なくないが、不足のない補正効果があり引け目を感じるようなことはないように思える。
- 超音波モーターによる操作性の向上も同社では初。
- AF合焦後シームレスにMF操作が可能。フォーカスの微調整も容易。
- AF駆動は静寂性に優れる。
- 速度も速くデフォーカスからのピント合わせでもストレスを感じるようなことはない。
- フォーカスリングの操作感も適度なトルク感。
遠景の描写
- 開放絞りからワイド端、テレ端とも線が細くキレのある描写。
- 1段ほど絞るとさらに解像感は向上。
- 焦点距離が変動してもほとんど変わるようなことはない
- 画面四隅も中央部に迫る描写で均一性も高い。
- 絞りを開いたときに発生する周辺光量の低下も比較的よく抑えられている。
- 開放から1段絞ったF5.6では、ほとんど見分けがつかなくなる。
- 色のにじみに関しても、気にならないレベル。
- 回折現象による解像感低下が始まるのは、F11あたりから。
- 描写のピークは、焦点距離に関わらず絞りF8あたり。
- ディストーションについてはワイド端でタル状テレ端で糸巻き状が発生。
ボケ味
- ズームレンズとしては素直で嫌みのないボケ味。
- ボケ味は球面収差の残存量によって変化する。
- 前後どちらかのボケ味をクセのないものとすると、もう一方が二線ボケやニゴリのあるボケになりやすい。
- 一般には後ボケを優先させるので、前ボケはその犠牲になることが多いのだが、本レンズは処理が巧みでどちらのボケ味も不満のないもの。
- あくまでもズームレンズとしてであるが、ポートレートなどボケを活かすようなシーンでは、より本レンズの真価が発揮される。
逆光性能
- 太陽が直接画面に入らない場合ではゴーストは見当たらず、フレアも皆無といってよいレベル。
- 建物のガラスに太陽光が反射する厳しい条件であるが、文句のない結果。
- 太陽が画面のなかに入る場合では、その対角線上にゴーストが現れる。
- この条件であれば、他のレンズでも似たようなものは出るので、本レンズ特有の欠点と決めつけられるものではない。
- フレアの発生がほとんど見当たらないことも含め、上々の結果。
- コーティングについては、カタログなどを見ると多層膜コーティングとのみ記されている。
まとめ
- トキナーは、これまで手ブレ補正機構を搭載するレンズも、超音波モーターを搭載するレンズもライナップしていなかった。
- これらの機構は、望遠系のレンズではマストといえるもの。それゆえ両機構を搭載する本レンズの登場は今後の同社の行方をも占うものである。
- 発表から2年以上の歳月を経てようやく発売。それだけに完成度の高いレンズに仕上がっている。
- 執筆時点での実勢価格は税込12万4,200円とクラスとして比較的リーズナブル。
- 願わくなら別売の三脚座リング(実勢価格は税込2万3,760円前後)も入手しやすい価格にしてほしい。
とのこと
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