要約
キヤノン「EOS R6 Mark III」とソニー「α7 V」の選択は、ブランドの問題ではない。高速連写から真夏の長時間動画撮影まで、実戦環境でどちらが安定して動き続けるかという話である。同条件で並べて検証した結果、連写性能、バッファ、AFの挙動、動画の熱耐性に明確な差が見えてきた。数値以上に、現場で効いてくる違いを整理する。
Choosing Between Canon EOS R6 Mark III and Sony a7 V in 2026 | Fstoppers
Fstoppersに、キヤノン「EOS R6 Mark III」とソニー「α7 V」を実戦比較のレビューが掲載されています。
- キヤノン「EOS R6 Mark III」とソニー「α7 V」のどちらを選ぶかは、ブランドへの忠誠心の問題ではない。
- 高速連写から、気温90°F(約32℃)の環境での長時間動画撮影まで、実戦のプレッシャー下でそれぞれがどう振る舞うかの話だ。
- Julia Trottiによるこの実機比較動画では、キヤノン「EOS R6 Mark III」とソニー「α7 V」を、同じ焦点距離・同じ設定で並べて検証している。
センサー
- キヤノンは約3250万画素センサーを搭載し、ソニーは約3300万画素で部分積層(パーシャルスタック)設計だ。
- 解像度はほぼ同等で、ポートレート、ウエディング、旅行用途でディテール差を体感することはまずない。
速度とバッファ
- 差が出始めるのは、速度とバッファの深さである。
- キヤノン「EOS R6 Mark III」は電子シャッターで最大40コマ/秒、非圧縮RAWで約110枚を連続で処理してから減速する。
- 一方のソニー「α7 V」は最大30コマ/秒で、非圧縮RAWはおよそ40枚前後でバッファが埋まり、その後は約9コマ/秒程度まで落ちる。
AF性能
- AFはどちらも強力で、実際の撮影では両者とも非常に高いヒット率が得られる。
- ソニーは被写体カテゴリーがより多く、昆虫にも対応する。
- キヤノンは乗り物を1つの設定にまとめており、運用としてはシンプルに感じる。
- 被写体が横を向いた状況でも、瞳検出は安定して機能する。ただし、被写体の切り替わり方には違いがある。
- フレーム前を何かが横切ったとき、ソニーのほうが反応が速い。
- キヤノンは被写体切り替えを有効にしていても、一瞬ためらうことがある。
- テンポの速いイベント撮影では、このわずかなラグが効いてくる。
色
- 色は、好みが分かれやすいポイントだ。
- キヤノンのファイルは、撮って出しで暖色寄りでピンク成分が強く、DSLR時代から続く“らしさ”が残る。
- ソニーはやや寒色寄りで、青や緑が強めに出る。
- RAWで撮るなら、Lightroomでどちらも素直に調整でき、無理なく好みの方向へ寄せられる。
ダイナミックレンジ
- ダイナミックレンジは、数値上はソニーが有利とされる。
- 公称で16段超とされ、キヤノンより約1段ぶん高い。
- 実写では差は小さいが、深いシャドウの粘りはソニー「α7 V」のほうがわずかに余裕がある。
動画
- 動画では、差がより明確になる。
- キヤノン「EOS R6 Mark III」は4K最大120p(軽いクロップあり)に対応し、内部7K RAWや、オープンゲート最大30pも用意されている。
- ソニー「α7 V」は設定を調整すれば4K 60pをフルサイズで撮れ、4K 120pはAPS-Cクロップで対応する。
- 4K系モードでのローリングシャッター傾向は、両者で大きくは変わらない。
熱耐性
- しかし、熱耐性は同等ではない。
- 気温90°F程度の条件下で、キヤノンは4K 25pで約25分後に停止した。
- 一方、ソニーは熱警告こそ出たものの、90分以上動き続けた。
手ブレ補正
- 手ブレ補正は、キヤノンが最大8.5段、ソニーが最大7.5段とされる。
- ただ、実際の動画クリップでは、ソニーのアクティブ手ブレ補正(Active SteadyShot)のほうが、歩行時の大きな揺れで滑らかに見え、歪みも少ない。
- キヤノンの強化デジタル手ブレ補正は、状況によって破綻やモーションブラーが目立つことがある。
高感度
- 高感度では、キヤノンは高ISOでも粒状が細かく、ノイズの色づきも比較的ニュートラルだ。
- ソニーはISO 4000付近から、粒が粗くなり、色ノイズも増える傾向が見られる。
- このほか、背面モニターの設計、カードスロット、オープンゲート運用、レンズシステムの事情など、撮り方次第で判断が入れ替わる要素も多い。
- 最終判断は、Trottiの動画で全体像を確認してほしい。
とのこと
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