2014.10.31
[PY] フォトヨドバシ CARL ZEISS LOXIA 2/50 インプレッション | photo.yodobashi.com |
http://photo.yodobashi.com/gear/sony/lens/czloxia502.html
フォトヨドバシさんにLoxia 2/50のレビューが掲載されています。
- APS-C用にCARL ZEISS Touitシリーズが存在するが、そのフルサイズ向けシリーズと考えてよい。
- ソニーが既にリリースしている「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」はズバ抜けたレンズ。
- 同じような焦点距離の本レンズは一体どうなんだろうとテストに持ち出しました。
- 結論としては、サードパーティとしてCARL ZEISSがレンズを投入してくるだけのことはある。
- 最短は約45cm程度、最短付近の描写を見ると、とにかく収差の感じられないスッキリとした描写。
- 寄ると「?」というレンズは結構あるもの。LOXIA 2/50は、十二分にシャープだが硬くない。なによりクリア。
- 少しアンダー気味に露出を切り詰めると、球面収差が多いとアンダー気味に撮れば画が濁った雰囲気になる。逆にオーバー気味だとハレっぽさが出る。
- アンダー気味に切り詰めても抜けた画が撮れれば、収差量の少なさを感じることはもとより、階調の良さを感じる。
- これは全方位に優秀なレンズだと感じる。
- レンズ設計で何かを犠牲にしてもよいなら単純に解像力を上げることは、さほど難しくない。
- 丁寧に収差を低減させる設計で、自然にシャープさが伴うレンズ。そんな印象。
- 階調再現についてはα7Sを用いてる影響しているが、それにしてもふくよかで素晴らしい描写。
- 髪の毛などがパキパキに写るわけでも無い、しかし十分なシャープさと繊細さ、髪の毛の重さも感じられる描写。
- Planarを代表とするダブルガウス構成のレンズは、少し背景に気を遣う必要がある。
- 十分に抜けている時は綺麗なボケ味になる。
- LOXIA 2/50のボケ味を見ていて感じるのは、たとえばコンタックスGシリーズ用のPlanar 45mm F2なら、ボケの輪郭にもう少しエッジが立つ。また前ボケはもう少し固い気がする。
- LOXIA 2/50はかなりボケ味についても吟味を重ねてきたのではないか。
- 開放での諸収差が殆ど感じられず、しかも開けてシャープ。
- ピントを置いた部分がきちんと立つことはもとより、何より描写に曖昧さが無い。
- ダブルガウスは後ボケの距離に気を配らなければ、少し後ボケがガサつく。
- 歴代のPlanarはもれなくそうだった。本レンズもそのクセは健在。
- ただし他とは一点違い、LOXIA 2/50はボケの輪郭が丸い。
- エッジが立つと急にガサガサとしてくるが、こんな描写なら愛すべきクセとして画作りに使うネタとなる。
- 量感のあるボケで「美しい」。最短での撮影のピントのキレも素晴らしい。
- 開放でこれだけ写ると、本当に絞る必要を感じない。
- 編集部スタッフはクセのある玉が好き。シャッターを切ってファンタジーを期待するから。逆に優秀なレンズを避ける傾向にある。
- しかし、優秀を通り越して徹底的に根源的な性能を磨き上げると、それも一つ「味」と表現してもよいと感じる。
- 写真を撮るという行為の欲求で、一つは見たままにどれだけ忠実に写し込めるかということが上げられる。
- 被写体の質感再現などは、レンズの根源的な性能の高さに依存する。
- このレンズをマウントすると新たな世界を見せてくれる。
- F8まで絞る。固くならずに全面の均一感が増し、単純に被写界深度が増す。
- デジタルカメラでは回折の影響も考えると、あまり絞り込めない。
- ピントの深度が欲しい時以外は、開放からの性能が極めて重要。
- ソニー純正の「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」は素晴らしい描写。あちらはAF、このLOXIAはMF。
- 正直なところ、AFで撮れるのであればそれに越したことはない。
- それでも、このLOXIAは欲しくなる。それほど魅力に満ちた一本。
- フォトキナでのインタビューで、技術者の方が嬉しそうにプリントを見せてくれた。
- それは画面の端の描写。「どうだい、全然流れがなくてビッチリ写ってるだろ!」と。
- レンズの4大収差を抑え込みましたといった単純なアプローチで生まれたレンズでは無い。
- シルキーなフォーカスリングに指を置いて、じっくりと被写体と向き合う最高の相棒。
とのこと
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