2014.10.31
交換レンズレビュー:Loxia 2/50 - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/lens_review_2/20141028_672687.html
デジカメ WatchにLoxia 2/50のレビューが掲載されています。
- レンズの構成は4群6枚でプラナータイプとする。
- 鏡筒のデザインはOtus 55mm F1.4やTouitシリーズとは些か異なる。
- フォーカスリング、絞りリングとも目の細かなローレット加工が施され、たいへん美しい。
- 粘着性のラバーを採用するOtus 55mm F1.4やTouitシリーズとは違い、ホコリが付着しても軽く払うだけで吹き飛ぶのもよい。
- レンズ着脱用の指標やマウント部外周のラバーは、カールツァイスのブランドカラーとしているのもデザイン上のポイント。
- カールツァイスの四角いロゴは鏡筒にはなく、代わりに同梱される金属製レンズフードの左右両側にそれぞれ貼り付けられる。
- 前玉周囲にはレンズ銘が入るが、Otus 55mm F1.4同様「Carl Zeiss」ではなく「ZEISS」と刻まれているのも目新しく感じられる。
- 官能的ともいえるのがフォーカスリングの操作感。
- AF機能が搭載されておらず、完全なMFレンズ。
- フォーカスリングの操作性は、レンズの評価を左右する大きな要素のひとつといっても過言ではない。
- フォーカスリングは、重過ぎることも軽過ぎることもなく驚くほど滑らか。
- どの撮影距離においてもトルク感が変化するようなこともない。
- 動き始めもスムースで、しかも思った位置に吸い付くようにフォーカスリングが静止。
- 工作精度の高さが感じられるとともに、フォーカシングが実に楽しい。
- MFというとピントの精度に不安を持つ向きもあるかも知れない。
- スルー画の拡大機能を使用すれば、その心配は不要。
- 初心者でも正確なピント合わせを可能。
- AFにくらべれば手間はかかるが、落ち着いてピント合わせを行えば失敗するようなことはない。最短撮影距離は45cm。
- 絞りリングを備えているのもレンズフェチにはたまらない。
- クリック音は甲高さを抑えたもので、レンズの風格によく似合っている。
- クリック感自体も適度な重さのあるもの。
- さらにカールツァイスらしいのは、1/3段ステップのクリックとしていること。
- デジタルカメラとなって露出の設定がよりシビアとなり、その要求に応えるもの。
- 絞りは常時設定した絞り値まで絞り込まれた状態。
- 被写界深度の状況は把握しやすいものの、正確にピントを合わせようとするとその度絞りを開く必要があるため面倒なことも多い。
- 古い一眼レフ用レンズで見受けられるような、設定した絞り値と開放絞りにワンタッチで切り換えられる絞り開放レバーが付いていると便利。
- 開放絞りではほんのわずか甘さが残る
- 絞りF8までキレのある描写。
- キレがあるといってもいたずらにカリカリとしたものではない。
- あくまでもナチュラルな解像感の高さ。
- 画面の周辺部となるとさすがに中央部ほどの解像感は得られないものの、不足を感じるようなことはない。
- 倍率色収差による色のにじみも皆無。非常に線の細い描写。
- 周辺減光およびディストーションは良好に補正。気になるようなことはない。
- 描写のピークはF5.6からF8。F11以上絞り込むと弱いながらも回折現象が発生。
- ボケはじめからデフォーカスになるまで不自然に感じるようなところがまったくない。
- しかもボケた被写体同士は滑らかに溶け合う。
- 濁ったようなところやボケ味の乱れも作例を見るかぎりまったくないといってよい。
- 球面収差の補正効果が優れているためか、このことは前ボケに関しても同様。
- 絞り羽根枚数は10枚。ボケの美しさの一端を担う。
- 太陽のような強い光源を画面の中に入れると対角線上にゴーストが現れることが多い。
- 本レンズの場合、作例を見るかぎりゴーストの発生がまったく見受けられない。
- T*コーティングにより内面反射を徹底的に抑え込んだことが大きい。
- さらにフレアの発生も光源の周囲にわずかに見受けられる程度。
- 気にならないレベルといってよい。逆光でも撮影への躊躇いは必要ないレンズ。
- MF操作を楽しめるα7シリーズのユーザーにとって、たいへん魅力的に映るレンズ。
- 同時にMF操作を敬遠していたり、苦手としているユーザーにもオススメしたいレンズ。
- 手の動きに忠実に従うフォーカスリングの操作は楽しい。
- 正確にピントが合ったときの気持ち良さは、描写特性は素晴らしい。
- このレンズで写真を撮り続けたいときっと思うはず。
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