2014.05.25
一眼レフの課題と位相差AFの将来
http://thisistanaka.blog66.fc2.com/entry/850/
写真家の田中希美男氏が自身のブログでZEISS Otus 1.4/55(D800Eに装着)のピント合わせの話をしています。
- Otus 1.4/55レンズはMFなのでピントリングを操作し、自分の眼でピントを確認して撮影するレンズ。
- 自分でピントを合わせることが、高画素化したデジタル一眼レフカメラで、どれだけ難しく、どれだけ大切なことなのか、Otusのような大口径MFレンズを使ってあらためて痛感。
- 55mmでF1.4という焦点距離とF値だからかもしれないが、現在のAF一眼レフカメラでMFレンズを使って正確にピントを合わせることは至難のワザ。
- ファインダースクリーンでのピント合わせがままならないので、ファインダー画面下部に表示される合焦ランプを見てピントの再確認をしようとしたが、レンズのフォーカスリングを少し回転しても点灯し続ける。
- ピントリングを回転しているので、ピント位置がずれているはずだが、カメラのほうは「合焦している」と表示され、撮ってみるとピンぼけ。
- Otusのような大口径MFレンズとD800Eのような高画素高解像力のカメラ使って撮影するときは、ライブビューモードにして撮像面でしっかりとピント合わせをする方法でないと、とてもレンズの実力を発揮することは難しい。
- 素晴らしいレンズだけど、心して使うべきレンズでもある。
また、位相差AFに関して以下のようにも話しています。
- 一眼レフ内蔵の位相差AFは数年前に比べれば相当に良くなってきているはずだが、その進化を遙かに追い抜くスピードでデジタルカメラは高画素化していき、画像サイズが大きくなっているから許容錯乱円の"サイズ"をもっともっと小さくして位相差AFの精度を高めなくてはならない。フィルム時代の許容錯乱円をベースにして設計されているような位相差AFでは、いまや、とても使いものにならない。
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