2014.06.04
交換レンズレビュー:Speedmaster 50mm F0.95 - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/lens_review_2/20140602_651165.html
デジカメ WatchにFEマウント用35mmフルサイズ対応の大口径レンズ「Speedmaster 50mm F0.95」のレビューが掲載されています。
- 焦点工房で販売される。価格は税込99,800円の予定
- ソニーEマウントを採用したMFレンズ。35mmフルサイズ対応でα7/7Rでケラレなく撮影可能。
- 50mm F0.95は、ライカ「ノクティルックスM F0.95/50mm ASPH.」と同じスペック。
- ライカは120万円以上するのに対し、Speedmaster 50mm F0.95を取り扱う焦点工房は、税込10万円以下での販売を予定。
- 中国ではファーストロットは3日で完売。
- スペックもさることながら、価格面でもインパクトの大きいレンズ。
■デザインと操作性
フィルター径は58mm。 レンズ構成は7群10枚。1枚のAPOレンズ、4枚のEDレンズを採用。 最短撮影距離は0.5m。絞り羽根は9枚。 マウントはソニーEマウント。APS-Cイメージセンサーおよびフルサイズイメージセンサーに対応。 MFレンズで電子接点はなく、ピント合わせと絞り操作は手動。 絞りリングはクリック感のない無段階式。動画方面での用途も念頭に置いているため。 フォーカスリングと絞りリングはともに十分なトルク感。 絞りリングの方がいくぶん重い動作になっている。 フォーカスリングは無理に力を入れる必要がなく、開放F0.95でも微細なピント合わせが可能。 ピントの山はそれなりにつかみやすいが、やはり拡大表示を使わないと開放では厳しい。 金属製のスクリュー式レンズキャップが付属。
■遠景の描写
開放F0.95はさすがに甘さを感じるが、滲みはスペックのわりに抑えられている。 F2まで絞れば滲みが消え、コントラストもよくなる。 周辺減光はかなり大きく、F2.8から四隅が明るくなり、F5.6でほぼ気にならないレベル。 周辺部は多少解像感が甘くなるものの、極端に流れるようなことはない。 絞れば全域にわたってシャープ。 大口径レンズらしさを感じるのは開放からF2あたりの緩さのある描写。
■ボケ味
ボケ味はなだらかで、絞り込んでも嫌な固さは感じない。 開放でのボケ量の多さは格別で、中距離で背景がうっすらとボケる様は大口径標準レンズならでは。 状況によってぐるぐるボケが発生するが、それを抑えようという意志は伝わってくる。 開放では周辺部の玉ボケがレモン形になる。
■逆光性能
太陽を写し込んだ状態では、フレアとゴーストがいくぶん目立つ。 ややシャドウが浮き気味だが、コントラストの低下に悩むほどではない。 必要以上に太陽の位置を気にせずに済む。 太陽を外せば逆光下でも堅実な描写。
■まとめ
アンダー10万円の大口径標準レンズと聞き、はじめは価格相当の描写をイメージしていた。 いざ使ってみると想像以上に手堅い描写。 開放はF0.95のわりにシャープで、滲みもよく抑えられている。 大口径レンズの利点である開放を、積極的に使っていける。 周辺光量落ちは多めだが、雰囲気づくりに興を添えてくれる。 欲を言えば開放近辺でもう少しコントラストが強いと、合焦した被写体がより際立って見える。 アンダー10万円というコストパフォーマンスは相当なもの。 大きなボケを楽しみたいという人にとって、圧倒的な魅力に満ちたレンズ。
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