Canon EOS C50 vs Sony FX3: This really isn't a fair fight | Digital Camera World
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Digital Camera Worldに、「キヤノン EOS C50」 と「ソニー FX3」のスペック比較記事が掲載されています。
- キヤノン「EOS C50」 vs ソニー「FX3」の戦いは非常に興味深いものである。
- ソニー「FX3」はほぼ5年間無競争状態を維持してきたが、キヤノン(そしてニコン)がついに反撃に出ることを決めた。
- その結果、4年前のソニー「FX3」──実際のところは10年前の「Sony A7S III」をよりシネマ向けにしたシャーシに収めただけのカメラ──が、最新のキヤノン「EOS C50」(および「Nikon Zr」)と対峙することになった。
- 正直なところこれはフェアな戦いではない。
- 2015年の4Kセンサーが、2025年の7Kセンサーと戦うのだから。さらにオートフォーカスの進化も大きい。
- しかしソニー「FX3」は止まらぬ人気を誇ってきたカメラであり、すでにソニー機を所有している人や、これから両機を比較検討する人にとってキヤノン「EOS C50」 vs ソニー「FX3」が本当に血みどろの戦いなのかどうかは気になるところである。
キヤノン「EOS C50」 vs ソニー「FX3」:価格
- EOS C50:$3,899 / £3,359.99 / AU$5,899
- FX3:$4,098 / £3,799 / AU$6,499
- 4年も前のカメラであるにもかかわらず、「FX3」は依然として高値で販売されている。
- これは間違いなく「C50」と「ZR」が登場するまで、競合が存在しなかったためである。
- 一方キヤノン「EOS C50」は非常に競争力のある価格設定で、すべての地域で大幅に安い。
- どの角度から見ても、C50の方が圧倒的にコストパフォーマンスに優れており、よほど良いディールでない限り、今ソニー「FX3」を選ぶのは無謀と言えるだろう。
勝者:キヤノン「EOS C50」
キヤノン「EOS C50」 vs ソニー「FX3」:デザイン & 操作性
- EOS C50:142×88×95mm、752g/ハンドル込み1,052g、ボタン14個
- FX3:129.7×77.8×84.5mm、715g/ハンドル込み1,015g、ボタン6個、ボディ内手ブレ補正搭載
- 端的に言えば、ソニー「FX3」の方がスリムで軽量である。
- 手持ち撮影時の快適さに加え、5段分のボディ内手ブレ補正を備えている点も強みだ。
- ただしカスタマイズ可能な物理ボタンは6個しかない。
- キヤノン「EOS C50」はより大きく、ボディ内手ブレ補正がないためジンバルなしでの撮影には注意が必要だが、14個ものボタンを備えており、カメラ操作のほぼ全てを即座に制御できる。
- ただし、操作に圧倒されやすいユーザーにとっては逆に欠点となり得る。
- 両機ともモジュラー設計で、XLRポートを備えたハンドルを追加可能で、リグやケージを前提とした作りである。
- 物理的にはかなり似ているため、好みの問題になる。ソニーは小型軽量、キヤノンは操作性重視といった構図だ。
- もっともソニー「FX3」には悪名高いソニーメニューが待っているが。
勝者:引き分け
キヤノン「EOS C50」 vs ソニー「FX3」:静止画性能
- EOS C50:32.73MP、40fps
- FX3:12.1MP、10fps
- ここはほぼ勝負にならない。ソニー「FX3」は「α7S III」由来の1210万画素センサーを採用しており、低解像度ゆえの大きな画素によって高ISO耐性は歴史的に評価されてきた。
- しかし、解像度不足と40コマ/秒の連写速度は2025年の基準では物足りない。
- 一方キヤノン「EOS C50」はボディ内手ブレ補正こそないものの、3273万画素という高解像度と40コマ/秒の高速連写、さらにAI被写体認識を含む高度なAFを備えており、静止画において圧倒的に優れている。
勝者:キヤノン「EOS C50」
キヤノン「EOS C50」 vs ソニー「FX3」:動画性能
- EOS C50:3273万画素、7K 60pオープンゲート、4K 120p、FullHD 180p、内部RAW
- FX3:1030万画素、4K 120p、FullHD 240p
- 2015年の映像技術と2025年の映像技術を比較するのだから、勝負は明らかである。
- ソニー「FX3」は4K 60pまで無制限収録が可能で、4K 120pやFullHD 240pも搭載しており、ISO 80–102,400の広い感度域とボディ内手ブレ補正、2chオーディオを備えた堅実なカメラである。
- しかし映像解像度は1030万画素に留まり、AFも基本的な顔・瞳検出のみである。
- 対するキヤノン「EOS C50」は7K 60pオープンゲートに対応し、4K 60pは7Kからのオーバーサンプリング。4K 120pや2K 180pのHFRも可能で、デュアルベースISO(800と6400)を備えている。
- さらに内部RAW記録、波形表示、シャッターアングルといった機能も持つ。
- 単純に「4Kだけ撮る」ならソニー「FX3」も十分だが、キヤノン「EOS C50」はすべてをより高次元でこなす。
勝者:キヤノン「EOS C50」
キヤノン「EOS C50」 vs ソニー「FX3」:レンズ選択肢
- EOS C50:RF / RF-Sマウント
- FX3:Eマウント
- ボディの性能だけでなく、マウントできるレンズも重要である。
- ソニー「FX3」の大きな強みはEマウントの充実度だ。今年で15周年を迎えるEマウントは、ソニー純正80本以上を含む数百本のレンズがあり、他社製も豊富である。
- 一方キヤノン「EOS C50」のRFマウントはまだ7年目と若く、今年で50本に到達したものの、基本的に閉じられたマウントである。
- フルサイズのAFレンズはサードパーティー製が許されておらず、MFレンズが主流である。
- そのためレンズ選択肢の面ではソニー「FX3」が圧勝である。
勝者:ソニー「FX3」
キヤノン「EOS C50」 vs ソニー「FX3」:総評
- 驚くべきことではないが、キヤノン「EOS C50」がほぼ全項目でソニー「FX3」を圧倒している。
- ソニー「FX3」が優れたカメラであることに疑いはないが、2025年時点でキヤノン「EOS C50」より高価格である理由は見当たらない。
- 初めての映像中心カメラを探しているのであれば、キヤノン「EOS C50」が圧倒的にベストな選択である。
- 7K解像度、オープンゲート撮影、優れた静止画性能と豊富な機能を備えており、競争相手が存在しない。
- ただしソニー「FX3」のユーザーが乗り換える場合、技術的には明らかにYESだが、RFマウントのレンズエコシステムが制限されている点は留意すべきである。
- もっともシネマ系のユーザーはPLやEFシネレンズをアダプトするため、必ずしも大きな問題ではないだろう。
- 結論として、キヤノンは4年前のカメラを圧倒した。興味深いのは、これがソニー「FX3 II」と対峙したときにどうなるかである。
勝者:キヤノン「EOS C50」
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