2026.02.25
要約
代のカメラ技術の中でも、とりわけエキサイティングなのがミドルクラス(セミプロ向け)機のセンサー進化である。今回は、キヤノン「EOS R6 Mark III」、パナソニック「S1 II」、ニコン「Z6 III」、ソニー「α7 V」の4機種を同条件で比較し、ダイナミックレンジ、高感度性能、解像度、読み出し速度の違いを検証。順位は付いたものの、いずれも高水準で、非常に興味深い市場状況が浮かび上がった。
Which Mid-Range Sensor RULES Them All?!
https://www.youtube.com/watch?v=456IXFW5gQo
PetaPixelが動画で「EOS R6 Mark III」「α7 V」「Z6 III」「S1 II」のセンサーを比較レビューしています。
- 現代のカメラ技術の中でも特にエキサイティングな領域である「ミドルクラス(セミプロ向け)カメラのセンサー性能」に焦点を当て、最新ミラーレス4機種の比較テストを行った。
比較対象は以下の4機種。
- キヤノン「EOS R6 Mark III」(33MP・標準センサー)
- パナソニック「S1 II」(24MP・部分積層型センサー)
- ニコン「Z6 III」(24MP・部分積層型センサー)
- ソニー「α7 V」(33MP・部分積層型センサー)
1. ダイナミックレンジ(シャドウ部の耐性)テスト
- ISO 100、F8、メカシャッターの同条件で4段アンダー(暗め)で撮影し、後から持ち上げた際のノイズとディテールを比較した。
第1位:ソニー「α7 V」
- 33MPの高解像度にもかかわらず最もノイズが少なく、シャドウが非常にクリーン。「良いとこ取り」の圧倒的なセンサーという評価だ。
第2位:パナソニック「S1 II」
- 24MPながらシャープネスとディテールの保持が優秀で、ノイズ耐性もキヤノンよりわずかに上だった。
第3位:キヤノン「EOS R6 Mark III」
- RAWにもわずかにノイズリダクションがかかっているためノイズは抑えられるが、その分ディテールが少し削られる。ただ、33MPの解像度で十分カバーできている。
第4位:ニコン「Z6 III」
- 4機種の中で最も古いセンサーとされ、シャドウを持ち上げた際のノイズが最も多く、ディテールも不足しやすい結果になった。
特別評価(ハイレゾモード)
- パナソニックは、複数枚合成で96MP画像をカメラ内で完結して生成できる「ハイレゾモード」が高評価。被写体が静止していれば、ノイズがほぼ見えず、圧倒的なディテールの画像が得られる。ソニーやニコンにも同系統の機能はあるが、PCソフトが必要で手間だと指摘されている。
2. 解像度とディテール
- 画素数が直に効くため、ベースの解像度では33MPのソニーとキヤノンが上位。24MPのニコンとパナソニックは一段下になる。
- ただし、静止物に限ればパナソニックの96MPハイレゾが全体を上回る。
3. 高感度性能(高ISO)
- ISO 12,800ではどの機種もノイズは出るが、総合的にはほぼ横並びだ。プリントサイズを揃えて見ると、高画素(33MP)のほうが粒状感が細かく見え、わずかに有利に感じる程度とされる。
4. センサー読み出し速度(ローリングシャッター歪み)
- 電子シャッターで動体を撮る際の歪みの少なさ(スキャン速度)の比較で、ミドルクラスを選ぶ大きな理由の一つだ。
第1位:キヤノン「EOS R6 Mark III」(約13.5ms)
- 積層型ではないのに最速。しかも33MPなので、技術的成果が大きいという評価。
第2位タイ:パナソニック「S1 II」& ニコン「Z6 III」(約14.5ms)
- センサー仕様が近く、結果もほぼ同等だった。
第4位:ソニー「α7 V」(約15ms)
- 事前説明(12.5ms)より遅く、結果として最下位になった。
結論:順位は付いたが、4機種とも十分に高速で、実写でローリングシャッター差を体感する場面はほぼないレベル。
総評
- ミドルクラス市場の激しい競争が優れた製品を生んでいる。
- ニコン「Z6 III」:部分積層型の先駆け的存在で、高速かつ多用途。価格も手頃になってきている。
- パナソニック「S1 II」:同等クラスのセンサーから高いダイナミックレンジを引き出し、カメラ内ハイレゾの利便性も高い。動画機としても強い。
- ソニー「α7 V」:高解像度と低ノイズ、そして圧倒的なダイナミックレンジを両立したセンサーが魅力。
- キヤノン「EOS R6 Mark III」:非積層の独自設計で、高解像度・高速読み出し・優れたダイナミックレンジをまとめた競争力の高い一台。
- どれを選んでも後悔しにくい、非常に面白い市場状況だ。
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