2025.12.04
要約
「α7 V」は、部分積層型センサーとAI被写体認識で“速さと賢さ”を大幅強化したオールラウンダーである。AF・IBIS・連写の底上げにより静止画は盤石、動画も4K120pやRS耐性の改善で実用域が広がった。一方でOpen Gateや内部RAW非対応など、動画志向には物足りなさも残る。総じて前機から買い替える価値は高い。
Sony A7 V hands-on review: the A7 line evolves into a smarter, faster all-rounder, but with a few compromises | Digital Camera World
https://www.digitalcameraworld.com/cameras/mirrorless-cameras/sony-a7-v-review
Digital Camera Worldに、ソニー「α7 V」ファーストインプレッションが掲載されています。
- いくつかの妥協点はあるものの、「α7」シリーズはよりスマートで高速なオールラウンダーへと進化した。
- 「α7」は新しい部分積層型センサーとAI駆動の被写体検出によって大きく飛躍したが、動画面では競合にやや置いていかれた印象もある。
早期総評
- AFの飛躍的な進化だけでも、前モデルからの魅力的なアップグレードと呼ぶに十分であったかもしれない。
- しかしソニーは、ハンドリング、手ブレ補正、連写速度をさらに高め、新しい部分積層型センサーによって、4K/120Pやローリングシャッターの大幅な改善など動画面にも大きなブーストを与えている。
- とはいえ完璧というわけではない。
- 動画の強化がなされたにもかかわらず、動画スペック自体は依然として競合機よりやや抑えられているように感じられる。
- Open Gateはなく、最大解像度は4Kにとどまり、コーデックも限られており、内部RAW記録もない。
- また、最新の高負荷機能をフルに活かすには、依然として高価なCFexpress Type Aへの投資が必要になる。
- しかし結論として言えば、「α7 V」は「α7 IV」より速く、よりスマートになっており、十分に“買い替える価値のある”アップグレードである。
- もっとも、一般の愛好家向けというより、さらにプロ寄りの領域に踏み込んだ価格と性能になっているため、多くのフォトグラファーにとってはオーバースペックと感じられるかもしれない。
- それでも、ハイアマチュア、プロ、そしてハイブリッドクリエイターにとっては、ここ最近のソニー機の中でベストな1台と言ってよい。
デザイン ★★★★★
- グリップの改善により、ホールド感は確実かつ快適になった。
- 豊富な操作系を備え、さらに新しい4軸スクリーンによって自由度が大きく増し、カメラ側面のポートとケーブルが干渉する問題も回避できる。
静止画性能 ★★★★★
- 画質は非常に優秀であり、ソニーのオートフォーカスは業界でもトップクラスだ。
- 今回、そのAFはさらに進化し、より多くの被写体を自動認識して追従できるようになった。
動画性能 ★★★★☆
- AFは非常に高速かつ粘り強く、アクティブ手ブレ補正も非常に安定している。
- 部分積層型センサーによってローリングシャッターは大幅に改善された。
- しかしOpen Gateはなく、4K60pはいまだクロップされ、RAWコーデックもないため、「α7 V」は一段と激化する競合との比較ではやや後れを取っている。
バリュー(価格対性能) ★★★★☆
- 「α7」シリーズ史上もっとも高価なモデルではあるが、値上がりを正当化できるだけのアップグレードは確かに備えている。
- とはいえ、より低価格ながら、「α7 V」と張り合える、あるいは場合によっては上回るボディも存在する。
総合評価 ★★★★½
とのこと
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