要約
富士フイルムが、Xマウントレンズの開発哲学とともに、将来実現したいと考える14本の「夢のレンズ構想」を公開した。これらは現在開発に着手しているわけではなく、商品企画担当者が「将来作りたい」と考えるアイデアをまとめたものだ。ユーザーは特設サイトで最大3本まで投票でき、結果は今後のレンズ企画の参考にされる可能性がある。
Focus on Glass - Untold Stories - / FUJIFILM
富士フイルムが、「Focus on Glass」で、Xマウントレンズの開発哲学と、担当者が将来作りたいと願っている14本の「夢のレンズ構想」(現在は開発未着手)を発表し、ユーザーに投票を呼びかけています。
Xマウントの開発哲学
「XF35mmF1.4 R」の成功
- 14年前に発売された「XF35mmF1.4 R」は、今もヒットリストの上位に居続ける。
- 単なる解像感だけが理由ではない。F1.4開放時の柔らかい描写と自然なボケ、少し絞ったときのクリアな画など、複数の要素を高い次元でまとめた「総合的な描写性能の高さ」が支持を集めている。
- この考え方が、Xマウントの開発哲学になっている。
レッドバッジレンズ
- レッドバッジは、最高画質に加え、コスト(場合によってはサイズ・質量)以外の要素に妥協しないプロ向け最上級ラインだ。
- また、同等の品質を持つ単焦点について、社内では「レッドバッジクラスレンズ」と呼んでいる。
14本の「夢のレンズ」構想(投票対象)
- 商品企画担当の竹下氏と宮内氏が、将来的に実現したいと考える14のアイディア。
A. 大口径レンズの進化
1)「XF33mmF1.0」(または「XF33mmF0.95」)
- 標準域で被写体を大きく浮かび上がらせるレンズ構想。
- 「XF50mmF1.0」の開発時に“大きすぎる”として一度断念したスペックへ再挑戦する位置づけ。
2)「XF18-50mmF1.4」
- F1.4通しのズームという野心的な案。
- 初代「XF16-55mmF2.8」と同程度のサイズに収めるのが目標。
3)「XF16-80mmF2.8」
- 現行F4モデルに近いサイズ感でF2.8を実現する、使い勝手重視の5倍大口径ズーム案。
B. 高倍率ズームの進化
4)「XF14-140mmF3.5-6.3」(超高画質版)
- 300〜400g程度の軽さを維持しつつ、一本で妥協のない高画質を狙う“プレミアム高倍率ズーム”構想。
C. 解像力以外の魅力を持ったレンズ
5)「XF16-50mmF2.8-4.8」(ゴーストコントロール)
- フードを外すとオールドレンズ風のゴースト/フレアが出て、フード装着時はクリアに撮れる“二面性”が売りのトリッキーな案。
6)「XF90mmF2 APD」
- 「XF90mmF2」のボケをさらに磨くため、アポダイゼーションフィルターを組み込み、エッジが溶けるような滑らかさを狙う。
7)真鍮外装のF2シリーズ「XF23,35,50mmF2 with a Brass Exterior」
- 使い込むほどに削れて金色の真鍮が覗き、革製品やダメージジーンズのように“自分だけの相棒”へ育つ金属外装という提案。
8)富士フイルム純正のMFレンズシリーズ
- AF機構を省き、極限まで小型・高品位化する方向性だ。
- 操作感の良いクラッチ機構など、触って楽しい要素も盛り込む構想。
9)T1.2 単焦点シネレンズセット
- 16/23/33/56mmなどで展開する、動画にも静止画にも使えるT1.2の超大口径シネレンズ群という案。
D. レジェンドレンズの復活とその他の挑戦
名機「XF35mmF1.4 R」の進化案(3パターン)
10)光学設計そのまま+WR化
- サイズも画質も変えず、防塵防滴だけ追加してタフにする案。
11)光学設計そのまま+AF高速化
- 重い前玉でリニアモーターが使いにくい構造をどうにか克服し、静かで速いAFを狙う案。
12)完全新規の光学設計
- ゼロから設計し直し、旧型の“味”を引き継ぎつつ超える。最もハードルが高い案だ。
特殊なレンズ案
13)ソフトフォーカスレンズ(レンコン絞りレンズ) 35–60mm · 単焦点
- 蜂の巣状に小さな絞り穴が多数並ぶ特異な機構を復活させ、唯一無二の“ふわっ”とした描写を狙う。
14)トラベルミニ・コンセプト「XF18 and 30mm」(18mm/30mm 2焦点切り替え)
- ズームではなく、広角と標準の2焦点を素早く切り替える発想だ。
- パンケーキに近いコンパクトさと明るさを両立する、旅向けの提案。

これらの14本の中からユーザーがワクワクしたものを最大3本選んで特設サイトで投票してほしい。
→FUJIFILM Focus on Glass 2026 | Untold Stories | FUJIFILM X Series & GFX - Japan
とのこと

Brightin Star 35mm F0.95 大口径 標準レンズ MF 単焦点レンズ 富士フィルム Xマウントに対応 APS-C ミラーレス用 富士フィルム カメラ XT5 XT4 XT30 XPRO3/1 XT200 XS10 XA7 XE4 XH1など Xマウント ミラーレスカメラ用 ブラック
富士フイルムが「Focus on Glass」という面白い企画を始めましたね。候補に挙がっている全14本、どれも気になるレンズばかりです。
個人的に特に気になったのは、「XF18-50mmF1.4」、「XF18 and 30mm」、それと「XF35mmF1.4 R」の後継あたりですね。
F1.4通しズームはキヤノンのフルサイズ用でも噂が出ていますが、APS-C用とはいえ、富士フイルムが先に形にしたらかなり面白いと思います。しかも、もし本当に初代「XF16-55mmF2.8」と同程度のサイズ感に収まるなら、かなりインパクトがありますよね。
「XF18 and 30mm」は、ズームではなく切り替え式という発想が新鮮です。もし明るさを確保しつつパンケーキ級のサイズに仕上がるなら、かなり魅力的な一本になりそうです。
そしてやはり気になるのが「XF35mmF1.4 R」の後継です。「XF35mmF1.4 R」は個人的にも大好きなレンズの1本で、あの描写は本当に特別ですよね。ただ、AFはかなり遅いので、もしあの光学的な味をなるべく残したままAFだけ大幅に改善した後継が出るなら、かなり嬉しいです。
あと、もはや“新レンズ”と言っていいのか少し迷うところではありますが、真鍮外装のF2シリーズも惹かれますね。ああいうのは完全に性能だけではなく、持つ喜びの方向で欲しくなります。
みんながどのレンズに投票するのかも気になります。最終結果が楽しみですね。