2014.10.03
デジカメアイテム丼:レンズ型センサークリーナー「FUJIN」 - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/item/20141002_668526.html
デジカメ Watchにレンズ型カメラ掃除機「風塵 fujin EF-L001」のレビューが掲載されています。
- ippが8月に発売した、世界初という一眼レフ専用のレンズ形クリーナー「FUJIN」。
- テレビでも採り上げられるなど大きな話題となっている。
- 形のおもしろさもあるが、やはりセンサーのゴミ問題を気にしている人が多いという証。
- 現在はキヤノンEF(EF-S)マウント用のみのラインナップ。価格は税別7,000円
- そこで今回、FUJINを開発した背景や動作の原理を販売元のippに伺った。
- このクリーナーを簡単に説明すると、本体のファンによって空気を吸い込み、ゴミとともに排気することでセンサークリーニングを行う仕組み。
- 気になるのは、本当にゴミが取れるのかということ。
- ippによると、ほぼ取れる。先行販売で購入したユーザーの中には全部取れたという人もいる。
- ただし、ゴミを100%取るのは難しい。
- 内部のグリスが付着したものなど、ブロアーでも取れないゴミは取れない模様。
- こう聞くとブロアーと同じなのかと思うが、FUJINでは吸い込む空気がPM2.5も遮断できるフィルターを通った綺麗な空気。
- ブロアーのように空気中のゴミを吸って吹き付ける心配が無い。
- これがブロアーとの大きな違い。
- つまり、FUJINを使うことでミラーボックス内のホコリを排出できるということだ。そのためippでは、FUJINによる“ゴミ付着の予防”も提案する。
- ブロアーなどでセンサーだけを綺麗にしても、ミラーボックス内にあるホコリがミラー動作で舞い、センサーに付着する。
- FUJINは、ミラーボックス内の空気をかき混ぜてゴミを排出。ゴミの再付着が防げる。
- ippではブロアーとの併用も効果的だとする。
- ブロアーで吹き、最後にFUJINを使うと残ったホコリを排出できる。
- 「ミラーボックス内の空気をかき混ぜる」のは、クリーニング効果を高めるFUJINのキモの技術。
- FUJINが吸い込んだ空気は渦となってミラーボックスのホコリを取り、排出。
- 敢えてホコリが舞う状態を作り、吸い出すのがFUJINの強み。
- FUJINは、センサークリーナーであると同時に“ミラーボックスクリーナー”と言うことができる。
- この渦を作る秘密は内部に設けたダクトや風が出る部分のフィン形状がポイント。
- 通常ファンの風は拡散して弱まってしまうが、渦にすることでクリーニングの効果を高めた。
- こうしたパーツの形状は微妙なため、EF(EF-S)マウントでは正常に使えるが、EOS Mにマウントアダプターを介してFUJINを装着した場合、想定した効果は得られない模様。
- 内部のダクトやフィンの形状も工夫のポイント
- ファンは直径4cmのタイプだが、FUJINのために開発したオリジナルファン。
- パソコンなどで使われる同径のファンより風量が多くなるよう羽根の形状などを工夫。
- 動作音はさほど大きなものではない。金型メーカーの強みを活かしてコストダウン
- 側面にON/OFFスイッチ。単4電池×4本で動作。
- 使い方としては、ファンを動作させながら連写。
- こうすることで可動部分に着いたゴミを浮かせて排出。
- 具体的にには1分ほどファンを回す中で、まずセンサー振動によるクリーニング。
- 続いて5秒間程度の連写を2~3セット行うと良い。
- シャッター速度は変化した方が効果的。露出ブラケットで連写するのも良い方法。
- クリーニングを行ってみた。掛かる時間は1分ほど。
- 実際はゴミがより取れやすくするため、マウントを真下に向けると良い
- FUJINは東京の「スタジオエビス」の備品としても使われている。
- 使用したプロカメラマンにも好評。
- サイズは実在のレンズに合わせたわけでは無く、空気の流れを検討した結果。
- これ以上小さくできないサイズ。
- FUJINのマウント部分は一見プラスチックに見え、削れてゴミが出るのではと心配する向きもある。
- 実はマウント部は硬質のナイロンを採用。通常の使用で削りカスが出ないように配慮。
- マウント部分は削れにくいよう工夫
- FUJINのデザインはキヤノンのレンズに形が似ている。
- ippでは特許権や意匠権についてはクリアしているとのこと。
- ippは日新精工グループであり、FUJINの製造元は日新精工。
- 日新精工はいわゆる金型屋さんで、今回のFUJINは開発から製品化までグループ内でまかなった。
- FUJINは9個の金型を必要とするが、グループ内で調達できたことで製品のコストダウンに繋がった。
- 一般的な外注方式ではもっと高価になってた。
- パッケージには“Made in Japan”。開発から梱包まで日本で行う。
- ippのカメラ好きの社員の考案で開発が始まったというFUJIN。
- 製造で外注が無いため、発案から1年ほどで製品化。
- 2014年内に2万台の販売を目指す。
- 検品や梱包はクリーンルームで行っている
- 現在はEF(EF-S)マウント用のみだが、遠くないうちにマルチマウント対応モデルも計画。
- ニコンFマウントやFUJIFILM Xマウントに対応する予定。
とのこと
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