2014.06.02
日本メーカーが「神のレンズ」を作れるか
http://thisistanaka.blog66.fc2.com/entry/853/
写真家の田中希美男氏が自身のブログでZEISS Otus 1.4/55とSIGMA 50mm F1.4 DG HSMを比較した話をしています。
- Otus 1.4/55とシグマの50mmF1.4を撮り比べてみた。
- 結論をあっさり言えば開放F値(F1.4)の描写はOtusのほうが良かった。
- シグマ50mmが「悪い」ということは決してない。比べれば、という話。
- F1.4開放絞り値ではシグマ50mmは周辺部(四隅)でほんのわずか像が流れている。
- 画面全体には少し球面収差が残っていて、これが「いい雰囲気」をだしている。
- 1~2段絞り込めば、その球面収差はすかっと消えてしまって解像感は急激にアップ、周辺部の描写も良くなる。
- Otus 1.4/55は、その点、まったくスキのないレンズで開放絞り値から100点満点と言ってもいい。
- そんなレンズ、おもしろみがないじゃないかと言えば、そうじゃなく、いやなかなかの味のあるレンズでもある。
- だからやっぱり「悪魔のレンズ」。使いこなしはめちゃくちゃ難しいが。
- 味といえば、シグマ50mmもそれを感じるところがあった。
- バリバリ解像力重視のレンズというのではなく、少し、ほんの少し「クセ」を残しているようなレンズの印象を受けた。
- Otus 1.4/55に比べれば、だいぶ低価格、小型軽量、なおかつAF対応のレンズ。
- それを考えればシグマ50mmは素晴らしい仕上がりのレンズ。(ぼけ具合がちょっと急すぎる気もしないでもないけど)
- もし仮に、いまの50mmF1.4よりも価格は2倍でもいい、大きさ重さも気にするな、AFはいらない、ということになれば、シグマは凄い「神のレンズ」を作ってしまうんではないか。
- いまの日本の全てのレンズメーカーにいえることだが、コスト、大きさ、機能、ユーザーからの理不尽なクレームが、どれだけレンズの描写性能を"犠牲"にしているか、ということを皆さん、もう少し知っていてほしい。
とのこと
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