要約
CP+2026でソニーのILC製品企画シニアマネージャーYu Takae氏に取材し、ソニー「α7 V」の販売状況とBIONZ XR2、部分積層CMOSによる読み出し高速化や16ストップの説明を聞いた。 さらに10年ぶりに復活したソニー「RX1R III」の狙い、APS-Cラインの扱い、ソニー「α7S」後継の可能性、Eマウント拡張方針まで整理する。
Interview Sony au CP+ 2026 : "L'A7 V est le choix idéal pour les utilisateurs qui souhaitent capturer de manière créative les moments du quotidien"
https://phototrend.fr/2026/03/interview-sony-cpplus-2026/
Phototrendに、CP+2026でのソニーへのインタビューが掲載されています。
- CP+2026の機会に、ソニーで交換レンズ式カメラ(ILC)の製品企画を担うシニアマネージャー、高江遊氏にインタビューを行った。
ソニー「α7 V」は販売好調、ただし発売遅延理由は語らず
- ソニー「α7 V」は昨年12月の発売以降、全地域で販売が堅調だと説明される。
- 写真と動画の両方を想定した幅広いユーザー向けで、動体撮影、リアルタイム共有、ワークフロー効率といった需要増に応える機能を盛り込み、日常の瞬間を創造的に撮りたい層に向くという位置づけだ。
- 一方で、発売が遅れた理由については「多くの要因を考慮して最適なタイミングを決める」と述べるに留まり、個別製品の事情は明かせないとしている。
BIONZ XR2と部分積層CMOSがもたらす性能
- BIONZ XR2については、特に動画ユーザーに重要なバッテリー駆動時間と放熱性能を改善したとするが、具体的な技術詳細は非開示としている。
- ソニー「α7 V」はExmor RSの部分積層CMOSを採用し、ソニー「α7 IV」と比べて読み出し速度が約4.5倍になるという。
- これによりAF/AE演算を最大毎秒60回行いつつ、最大毎秒30コマの高速連写をブラックアウトなしで実現し、被写体をファインダーで追い続けながら決定的瞬間を狙えると説明される。
- さらに最高1/16000秒のシャッター速度、高フレームレートの動画撮影、広いダイナミックレンジによる画質向上にも言及される。
- メカシャッター時に16ストップのダイナミックレンジをうたう点についても、部分積層CMOSによって改善したとしているが、詳細は語らない。
動画仕様が控えめに見える点への回答
- ソニー「α7 V」は写真面では高評価である一方、6KやOpenGate、内部RAWなどの面で動画仕様が保守的に見えるという問いに対し、ソニーは「製品価値とバランスを総合的に考えて仕様を決める」と回答する。
- 動画ユーザーからも好意的に受け止められており、要望は今後の製品企画で考慮すると述べ、意図的な“制限”であるかどうかは明言しない。
ソニー「RX1R III」復活の理由と、IBIS/可動モニター非搭載
- ソニー「RX1R III」は、2015年発売のソニー「RX1R II」の後継を望むプロや主要クリエイターからの要望が世界的に多かったことが復活の背景だという。
- 高評価のZEISSレンズを維持しつつ、ソニー「α7R V」相当の高解像センサー、最新の画像処理エンジンBIONZ XR、AI処理ユニット、高容量バッテリーなどを小型筐体に凝縮することに挑んだと説明される。
- IBISや固定モニターといった仕様への不満については、「製品全体の特性を踏まえて決定した」とするのみで、機能追加の是非は語らない。
APS-Cとソニー「α7S」後継は“検討はするが言えない”
- APS-Cは動画(Vlog)偏重で写真向けが弱いのでは、という問いに対し、ソニー「α6700」はBIONZ XRとAI処理ユニットを備えた優れたシステムで、若年層ではソニー「α6400」も根強い人気があり、両機は安定して売れていると述べる。
- 市場動向とユーザーフィードバックを注視するが、将来計画はコメントできないとしている。
- ソニー「α7S III」の後継についても、写真と動画の両用途で利用され販売も安定しているため、市場と声を見ながら検討は続けるが、具体的計画は語らない姿勢である。
Eマウントと中国レンズメーカーへのスタンス
- Eマウントは多様なニーズに合わせて拡充してきたとし、G Masterは常に最新技術を投入して高性能と小型軽量を両立し、新たな表現を支えると説明する。
- F2の大口径ズームのような“新しい価値提案”も挙げつつ、個別製品の計画は非公表とする。
- 中国メーカー(Viltrox等)との関係については個別に言及せず、Eマウントの基本仕様は2011年の発表以来公開方針も仕様も変わらないとし、多くのメーカーがこの枠組みを支持しているため、今後もエコシステムとして拡張していきたいとまとめている。
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