2014.06.27
CASE OF SIGMA | dp2 Quattro 実写インプレッション | -photo.yodobashi.com-
http://photo.yodobashi.com/sigma/imp/dp2q.html
フォトヨドバシさんに dp2 Quattroの実写インプレッションが掲載されています。
- Foveonに惚れ込む要素は、圧倒的な解像力でありながら素直な線を結ぶ点。
- しかし、光が十分に回っていないような状況で撮影したカットでは中間調の色分離に手こずり、色の迷宮に入り込んでしまうような気むずかしい一面に悩まされる。
- dp2 Quattroでは、その気難しさが見事に消え失せた。
- まだ強逆光に向けた際の気難しさなどは一部残るが、何より画のヌケが格段によくなった。
- カラーバランスも撮りっぱなし(JPG状態)で、実にニュートラル。
- その上で、従来からの特長である階調再現性や圧倒的な解像力も同居する。
- 一つ次元が上がった印象。従来からの高画質を手軽に得られるようになった。
- 相変わらずの緻密さ、そして立体感、深みのある色再現。
- 従来機であれば、浅い絞りでの撮影ではボケ部分のフチにグリーンが載ったりしていましたが、随分素直になった。
- ジャジャ馬がずいぶん紳士になったといったところ。
- 開放から十二分にシャープ。F5.6あたりまで絞り込むと凄まじい切れ味を見せる。
- ボディ側がそもそも突出した解像力を持つので、レンズもそれに負けない見事な描写。
- ガラスブロックの質感再現は、階調再現力の高さも大きく影響するところ。素晴らしいの一言。
- オフィシャルには30%程度解像度もアップしているとアナウンスされているが、確かにそれを感じる。
- デジタル黎明期にプロカメラマンがよく「ピントが無い」とデジタルの画を表現していたが、すべてがボヤけて曖昧だったから。ローパスレス機の登場でそれも緩和されてきたが、Foveonセンサーはピントを置いたポイントが明確にわかる。
- ほぼ全てのカットをオートホワイトバランスで撮影。従来機を愛用してきた身には、この素直さは感慨深いものがある。本当にヌケがよくなった。
- ベイヤー配列のセンサーでもローパスレスであれば、かなりシャープな像が得られるため、以前のような圧倒的な差はなくなってきたが、Foveonセンサー搭載機はさらにもう一段階シャープな像が得られると同時に、ナチュラルに解像する。このナチュラルさのほうが重要かもしれない。
- Foveonユーザは、できる限り低感度でじっくりアプローチすると思うが、高感度特性も向上している。
- タングステン光の中でテーブルにカメラを置き、各感度で撮影。
- ISO1000を超えたあたりから若干カラーノイズが増え始める。
- ISO1600ではそこそこにノイズは載るが、実用に耐えるのではないかと思う。
- ISO800程度までであれば何の不満も感じない雰囲気。
- Merrill世代のセンサーでは、ISO400あたりから解像感も落ちはじめてノイジーになっていたことを考えれば、2段程度は高感度特性も良好になったと感る。
- Foveonといえば鉄モノ。ヌケがよくなったのが効いてるようで、以前にも増して魅力的な写り。
- イージーさをまとい始めた「超絶画質」カメラ
- 今回掲載したカットは全てRAW+JPGで同時撮影したJPGファイルを使用。
- Foveonセンサー搭載機は「RAWから現像するカメラ」との認識があるが、JPGの画のデキが素晴らしい。
- 解像感・階調と、RAWと比較しても殆ど変わりない。
- オートホワイトバランスや色再現のリニアさなど、随分イージーになったものだなと感心。
- 従来機は現像処理や色に対する理解など、いろんな意味でスキルを問われるカメラだったが、Quattroは箱から出してすぐにJPG撮りっぱなしで、Foveon独特の超絶画質を得ることがでる。
- Merrill世代のDPシリーズから液晶画面の表示クオリティも向上したが、dp2 Quattroではさらにリニアさが増した。
- AFもかなり精度があがった。画の方も、ボディの方も、間違いなく一つ次元が上がった印象。
- ボディは大きくなったが、それでも中判デジタルバックのような画質をこのサイズで実現できるのは実に痛快極まりないこと。
- 片手ではなく、両手でホールドすると実にしっかりと構えることができる。しっかり撮影して欲しい、そう使って欲しい、とのSIGMAからのメッセージ。
- 個人差はあると思うが、両手でしっかり構えて、1/15でも撮影することができた。
- ボディ形状を変えてまでバッテリー容量を増した。1日撮り歩いて189カット、バッテリー残量は半分を指していた。恐らく300カット程度までは撮影可能。
- 元々コンデジに大判センサーを搭載した、カテゴリーキラーなカメラを最初にリリースしたのはSIGMA。
- dp2 Quattroはコンデジの枠から少しはみ出た大きさにはなったが、実際問題としてポテンシャルを活かすために実用的な大きさであり、ホールドしやすいと感じる。
- 大きな一眼レフよりもハンドリングはし易いので、日常の1カットに究極の画質をもたらすために、極限までダウンサイジングされたカメラ。
- 写真が面白くなって、画に感動するような高画質のミラーレスが欲しいという人の最初の1台にもおすすめできるカメラ。
とのこと
SIGMA デジタルカメラ dp2Quattro FoveonX3 有効画素数2,900万画素 930257
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