新製品レビュー:ニコンD750(外観・機能編) - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20140920_667671.html
デジカメ WatchにニコンD750のレビューが掲載されています。
- FX機初のチルト式液晶モニターを搭載
- D750は有効2,432万画素CMOSセンサーを採用するFX機。
- D810では完全な光学ローパスフィルターレス機だが、このD750はローパスフィルター装備モデル。
- 最新の画像処理エンジン「EXPEED 4」、6.5コマ/秒の高速連写、視野率100%の光学ファインダー、15万回のシャッター耐久性を実現。
- 上級モデルといってよいほどのスペック。
- 記録メディアはSDメモリーカードのダブルスロットを採用。
- 現行FX機のラインアップとしてはD4S、D810、Df、D610に続く5機種目。
- メーカーの発表によるとD610の後継機ではなく、あくまでも別モデルということ。
- ただし、D750とD610はポジション的には非常に近いところにある。
- いずれD610がディスコンになる可能性もある。
- D750の最大の特徴は、FX機としては初めて背面液晶モニターをチルト式とした点。
- 可動範囲は上方約90度、下方約75度。
- 静止画のライブビュー撮影ということに関していえば、上下可動のみのチルト式ではやはり縦位置撮影には対応しない。
- 欲をいえば上下左右可動のバリアングル液晶が欲しかったところ。
- 液晶モニターは約122.9万ドットの3.2型。
- D610の92万ドットよりより高解像度化し、D810と同等のRGBW配列のパネルを採用。
- 液晶モニターの色調を微調整できる「モニターのカラーカスタマイズ」機能も搭載。
- ボディの小型化と堅牢生を両立するための工夫として、外装が骨格を兼ねるモノコック構造を採用。
- 上面カバーと背面カバー部は従来と同様にマグネシウム合金を採用。
- 前面カバーと前ボディといわれる部分は新素材となる炭素繊維複合素材を使用。
- シャッターやミラーと行った駆動系ユニットはD810と同様4個のモーターを採用。
- 実際にカメラを手にして撮影した印象は、FXボディとしてはコンパクトなわりに非常にしっかりとしたボディ剛性を感じる。
- シャッター音はD810に比べると少し高め。連写スピードが最高6.5コマ/秒でキレのよいシャッターフィーリング。
- 上位モデルとなるD810に比べると重さで140g、幅で5.5mm、高さで10mm、厚みで3.5mmほど小さく薄い。
- D5300などのエントリーモデルに比べれば大柄なボディだが、FX機としては十分に小型軽量モデル。
- ボディが薄く、グリップ部の形状が少し細めで指先側の彫りが深くいことで、D810よりもしっかりとグリップできる。
- ホールド性の良さは、長時間の撮影の疲れにも直結するので、このあたりの改良は歓迎。
- 光学ファインダーは、視野率100%、ファインダー倍率約0.7倍。
- このあたりのスペックはD610、D810と同等。
- D810はファインダー接眼部が丸形だが、D750はD610と同じ角形の接眼部。
- 接眼部の形状だけで上級モデルと中級モデルを分けているというわけではないというのがメーカーの説明。
- 丸形の方にはアイピースシャッターも装備されており、なんとなく丸形の方が“上のクラス”と感じてしまう。
- 実際には角形接眼部だから特に使い勝手が悪いという感じはまったくない。あまり気にすることはない。
- AFセンサーは51点の「アドバンストマルチCAM3500 IIオートフォーカスセンサーモジュール」を採用。
- 中央部15点はクロスセンサーとなっており、ファインダー撮影時のAFに不満はない。
- 暗所でのAF性能に関してはD810の-2EVを上回る-3EVから。
- D610では-1EVからなので、暗所性能に関しては何か技術的なブレークスルーがあったのかもしれない。
- ライブビュー時のAFに関しては、これといって特筆すべき進化はアナウンスされていない。
- ライブビュー初期のモデルに比べればAFは速くなったが、一般的なミラーレスカメラのAFと比較するとずいぶんとゆっくりな印象。
- チルト式液晶で、ライブビュー撮影の操作性も向上しているだけに、ライブビュー時のAFに関してももうひとがんばり欲しいところ。
- 機能面はD810に搭載された新機能を踏襲した部分も多い。
- 注目すべきは、ピクチャーコントロールの強化だ。
- スタンダード、ニュートラル、ビビッド、モノクローム、ポートレート、風景に、さらにフラットが追加された。
- フラットは彩度とコントラストを抑えめにしたニュートラルよりもさらにおとなしめの仕上がりとなる設定。
- RAW記録する場合は、どのピクチャーコントロールを選んでも後からCaptureNX-Dで調整可能。
- JPEGのみの記録の場合は撮影時に設定しておく必要がある。
- 動画撮影ではRAW記録ができないため、ピクチャーコントロールの選択肢が増えるのは素直に歓迎できる。
- ピクチャーコントロールの微調整設定に「明瞭度」という項目も追加。
- 明瞭度を調整すると被写体のエッジ部の柔らかさが調整可能。
- 「輪郭強調」はエッジ部のシャープ感を調整するが、「明瞭度」はクリア感を調整するというイメージ。
- ポートレートなどで活用すると面白い機能。微調整のステップが0.25段刻みと細かくなっているのも良い。
- FX機としては初のWi-Fi機能も装備。
- スマートフォンなどで専用アプリを使い、撮影画像を取り込んだり、スマホでのリモート撮影が可能。
- 通信距離も見通し距離で30mと、かなり離れたところでも使えるのがよい。
- 最後に全体の印象。
- 画素数こそD810の有効3,635万画素には及ばないが、それ以外はほぼD810に近いカメラに仕上がっている。
- カメラのホールド感もよく、FX機としては非常に小気味良く使えるカメラ。
- ピクチャーコントロールにフラットが追加されたこと、明瞭度の項目が増えたことは、D810と同一ではあるが、あえて機能を省くことなく、同じ内容にしている点に好感が持てる。
- D810ほどの画素数は必要ないと感じるなら、迷わずD750をチョイスしてもいい。
とのこと
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