2014.09.19
インタビュー:【フォトキナ】現行マウントに加え新システムも模索――キヤノン - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/20140918_667456.html
デジカメ Watchにキヤノン イメージコミュニケーション事業本部長の眞榮田雅也専務へのインタビュー記事が掲載されています。
新しいマウントシステムについて
- “より良い後継機種”は今後も出し続けるが、EFシステムとは異なる新しいマウントシステムの研究開発もしている。
- レンズとカメラボディの通信インターフェイス、光学設計、センサー設計などあらゆる面で“未来にはどうなるか”を想定しながら、次世代のプラットフォームを検討している。
- ニーズのひとつにダウンサイジングがあり、EOSシステムは常に最高の画質を提供しようと努力しているが、そうした方向とは別に小型化を求める声があるのも事実。
- 将来、光電変換の効率(センサー性能、光学設計、映像処理)のスペック向上を考慮した上で、どのぐらいのサイズのセンサー、システムが最適なのが大きなテーマ。
- マイクロフォーサーズが最適解なのであれば採用しても構わないと思っている。
- 顧客に最大限の価値を提供するという観点で良いシステムとなればいい。
- EOS 5D Mark IIIやEOS 6DとEFレンズ群で出せている“絵の品質”は、将来のダウンサイジング新システムでも提供できなければならないとも思っている。
- そのレベルを出せるギリギリのセンサーサイズ、そしてシステム全体のサイズをどこまで小さく出来るのか。
- 今のところ新マウントシステムとして立ち上げられるという判断には至っておらず模索を続けている。
EF-Mについて
- EF-Mは一生懸命やっていく。
- EOSシステムと同等の画質を維持しながら、その中で携帯性を最大限に高めているのがEOS Mのシステム。
- 今年もEF-Mレンズのラインナップを強化したが、これは引き続き行っていく。
- ボディの新製品もそう遠くないうちに提供できる。
- EOS Mシステムの携帯性は、まだまだ改善できる。
- そこはどんどん攻めていく。
PowerShot G7Xについて
- 今回発表のPowerShot G7Xは、RX100を意識した商品企画ではない。
- 高級コンパクトの市場はこれまで継続的に取り組んできた。
- 4年前のフォトキナで予告していた“実験”の継続。
- 実験とはミラーレス機に求められているニーズをレンズ交換なしで満たせるか否か。
パナソニックのLUMIX DMC-CM1のようなAndroid搭載カメラについて
- 実は試作品だが、キヤノンも本格的なデジタルカメラプラットフォームとスマートフォンを融合させた試作機を作った事がある。
- 現時点で製品化の予定はない。研究開発の一環としての試作。
カメラデザインについて
- キヤノンのカメラ全体に、もう少しソリッド感が欲しい面はある。
- 現在、EOSだけでなく、PowerShotやIXYを含め、キヤノン製カメラに共通する新しいデザインコンセプトを検討している。
- デザイン強化に向けて努力している。
クロスメディアステーションについて
- 大容量ストレージを内蔵し、テレビに接続して写真撮影できる。
- NFC対応のキヤノン製カメラやカムコーダなどを置くと自動的にWiFiダイレクトで接続し、内蔵ストレージに吸い上げる。
- 内蔵ストレージに保存するだけでなく、クラウド側のストレージとも同期を取る。
- 対応するサービスは検討中。
年内に“面白いレンズ”を出す
- 昨年のインタビューで、来年は“面白いレンズ”を出すよと話していたが、まだ出せていない。
- それが年内には投入する。交換レンズシステムとして新しい面白さを演出する製品になる。
とのこと