2015年はどうなる?:メーカー直撃インタビュー:パナソニック編 - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/special/dcm_int_2014/20141230_681628.html
デジカメ Watchにパナソニック 技術総括担当の山根洋介氏と商品企画グループ グループマネージャーの前田将徳氏へのインタビュー記事が掲載されています。
■CM1関連
- スマホは競合機器であると共に共存機器でもある。
- スマホとの連携を意識したカメラも開発しなければならない。
- その1つの答えとしてCM1をフォトキナ2014で参考出品し欧州の一部地域で発売した。
- 現在あるスマホとは全然違う写真が撮れる。
- ただ単にAndroidに1インチ撮像素子を載せただけではない。
- メニューも操作性も当社GMシリーズと同様。ヴィーナスエンジン搭載のカメラ。
- CM1はカメラとしてスマホとカメラのいいとこどりをしたLUMIXならではの新しいコミュニケーションカメラ。
- 気楽に記録するスマホと、記念や作品として撮影・保存するカメラでは、シャッターを押す人の「気の入り方」が決定的に異なる
- CM1は一見スマホのように思えるが、使ってみると間違いなく小さいカメラ。
- 1インチイメージセンサーとそれに最適化されたライカレンズを搭載している。
- 「スマホのように見えて、紛れもなくカメラ」という新しい価値の製品になっている。
■4K、8K関連
- ミラーレスカメラは、動画記録に対する親和性が一番高いと思っている。
- 今4Kフォトをやっているが、800万画素(4K)の秒30コマだけでなく、6K、8Kなど画素数を増やしたり、秒120コマなどにフレームレートを上げたりして、もっと新しい撮り方の提案ができるのではないかと思っている。
- 現時点では4Kフォトの画素数が静止画に比べて低い。
- 8Kになると3,200万画素になり、動画と静止画の壁がなくなる。
- 今後は動画と静止画の画素数が近づいてきて、さらに新しい使い方がされるのではないかと思っている。
- 2020年のオリンピック頃には8Kに、たぶんなっている。
- 今はそのためのけん引役として布石をいろいろと打っている。
- 課題はたくさんありますが、開発陣にとって一番苦労するのは熱対策。
- 4K動画になるとフルHD動画よりも処理が4倍かかる。
- センサーやエンジン等のデバイスの電力を抑えながら、発熱を効率的に放熱できる筐体設計も非常に重要。
- LX100のコンパクトなサイズで4K動画対応を実現した。熱対策は、今後ますます重要。
- 我々のレンズはかなりの高解像度まで耐えられる設計になっている。
- 画素数が上がれば上がるほどレンズの性能を活かせるようになってくる。
- 現在8Kを視野に入れて取り組んでいるが、撮像素子の解像度も今よりももっと上がっていくと思う。
- 4Kから8Kの世界へ進んでいくと、8K、つまり3,000万画素超の高画素でも解像できるようなレンズ光学性能を確保していく必要がある。
- さらに微細なピント合わせ、高精度な手振れ補正等機能面の進化も必要になると思っている。
■イメージセンサーの高画素化&大型化などについて
- 単純に大型化に向かうというよりは使用目的に応じて最適なセンサーサイズが採用される。
- 例えばボケ味を活かしたいなら大型センサーを
- スピードや小型光学系を求めるなら小型センサーを用いるなど
- あくまでカメラの使用目的に応じて最適なサイズを選択する方向になる。
- 高画素化への方向はなくならないと思う。
- 画素が増えれば増えるほど写真は高精細になり、今まで見えなかったものがより見えてくる。
- しかし画素数増加による電力アップ、画素ピッチの小型化、光学性能とのバランス、手ブレも生じやすくなるといったデメリットも発生する。
- これらのデメリットを克服していきながら、高画素化の流れを見て行く必要がある。
■ベイヤーセンサーとは構造の異なるイメージセンサーについて
- フィルター配列に関しては多種多様な提案がされている。
- 撮像性能を第一主義とする考え方を前提とした上で、イメージセンサーとして撮像性能を向上させるブレークスルーがあれば可能性はある。。
- 構造面で言えば、多層構造の進化が進めばベイヤーをはじめとしたカラーフィルターによる光量ロスをなくすこと。
- 高解像度に加えて高感度化の画質的なメリットが十二分に発揮できるセンサーが出てくる可能性はある。
■マイクロフォーサーズより大きなセンサーサイズの採用について
- 解像度はどんどんあがっていくだろう。
- 4K動画(4Kフォト)も6K、8Kと進んでいく。
- そのなかでベストバランスのセンサーサイズを選んでいこうと思っている。
- 現状ではそれがマイクロフォーサーズであると考えいる。
- 将来的にマイクロフォーサーズだけでいいのか? という点は、これからの課題。
■中判カメラについて
- 動画と静止画の融合を考えており、写真愛好家を視野にしたカメラ開発を基本にしている。
- スタジオ撮影やプロフェッショナルを軸にした中判カメラに取り組む意思は、遠い将来は別にして今のところない。
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