比較レビュー:ニコンD810 VS D800E - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/comparison/20140911_666214.html
デジカメ WatchにD810と D800Eの比較レビューが掲載されています。
- 外観はほとんど変わらず。その差は見くらべてはじめて分かるレベル。
- 外寸は両モデルとも146×123×81.5mm、質量はD810がD800Eよりも20g軽量な980g(バッテリー、SDカード含む)
- カメラ背面部のマルチセレクターとライブビューセレクター/ライブビューボタンの間にi(アイ)ボタンを新たに搭載。
- カメラの状況に応じて各機能の設定にアクセス可能。撮影メニューの管理、アクティブ-Dライティング、色温度など10の機能の素早い変更が可能。
- D800EではAE-L/AF-Lボタンと同軸としていた測光モードダイヤルが、D810では廃止される
- 代わりにトップカバーの左肩にある通称“四葉ボタン”のひとつとして測光モードボタンを配置。
- D800Eでは測光モードダイヤルがいつの間にか動いてしまうことが稀にあった。
- D810では測光モードボタンを押しながらメインコマンドダイヤルで選択を行わなければならないため、もうそのようなことはない。
- 測光モードには、画面内のもっとも明るい領域に重点を置いて測光を行なうハイライト重点測光モードが、D810には搭載。
- D810のプレビューボタン。ライブビュー時ボタンを押す度に絞りが開いた状態と、設定した値まで絞り込んだ状態とに切り換わる。
- D800Eでは、ライブビューを起動すると設定した絞り値に固定され、MFでピント合わせするとき不便に感じることが多かっただけにうれしい機能。
- D810に新たに搭載された電子先幕シャッター。レリーズモードがMup(ミラーアップ)のときに有効。
- 液晶モニターは、どちらも3.2インチと大きさは変わらないが、解像度はD800Eの92万ドットからD810では122.9万ドットにアップ。
- さらにD810では新たにRGBW配列とし、鮮鋭度およびコントラストともこれまでよりアップ。
- ライブビュー画像を拡大してマニュアルフォーカスでのピント合わせは、D810のほうが画像のキレがよくピントの状態が把握しやすく感じらる。
- グリップの形状もD810とD800Eとは異なる。横から見てD800Eは直線的であったのに対し、D810は中央部分に膨らみを持たせ、右手の中指と薬指のフィット感を高めている。
- 重量のあるカメラだけにこの違いは小さくなく、D810はよりタイトなホールディングが可能で、カメラと一体感が増す。
- AFはスペック上の変化はないように思えるが、アルゴリズムの進化などによってD810の精度は向上している。
- 元来ニコンデジタル一眼レフのフォーカス精度の高さは定評があるが、より安心感は高まっている。
- AFエリアモードにはグループエリアAFを新規に搭載。1点のフォーカスエリアに加えその周囲のフォーカスエリアも使いピントを合わせるモード。1点の場合だと中抜けしそうな被写体でも、確実にピント合わせることが可能
- D800Eは光学ローパスフィルターを搭載しながらも、その効果を打ち消した撮像素子を採用。
- 一方、D810は完全に光学ローパスフィルターを取り払っている。撮像素子自体の構造もまったく同じものではない。
- D800Eの画像処理エンジンはEXPEED 3であるのに対し、D810はEXPEED 4を搭載。
- 解像感は、どちらも鮮鋭度は圧倒的。レンズの描写特性が手に取るように分かるほど。
- D810とD800Eの解像感に関して違いを見極めるのは正直難しく、作例を確認するかぎり差はないといってよい。
- 総合的な絵づくりではわずかにD810が上回る。特にこれまで同社のデジタル一眼レフで見受けられた色あいのクセのようなものが改善され、色乗りもよく感じられる。
- オートWBのアルゴリズムの進化などもあり、D800Eよりもナチュラルな色あいの仕上がりに感じられる。
- 特にこの違いは曇りや日陰で撮影した場合明確に分かる。
- 感度域もD810とD800Eとでは違っている。D800EではISO100からISO6400までだったものが、D810ではISO64からISO12800(いずれも通常感度)。
- 注目は低くなったベース感度だが、作例を見るかぎりD810のISO100はベース感度のISO64との決定的な違いは見受けられず、同じ描写といえる。
- もちろんD800EのISO100との差もなく、文句の付けどころのない描写といって差し支えない。
- ISO64では手ブレなどの不安を感じるD810ユーザーはISO100で撮影しても描写的に何ら違いはないはず。
- 高感度域におけるノイズレベルは、D810が勝る。それはISO800から簡単に見分けがつくくらいである。
- ISO1600以上となると最高感度までそれぞれ概ね約1段分の違いがある。
- D810のISO1600はD800EのISO800と、同じくISO3200はISO1600と、最高感度ISO12800はD800Eの最高感ISO6400と同じといった具合(高感度ノイズリダクションはいずれも標準)。
- D800Eは高感度に弱いとされていただけに、D810ではきっちり落とし前をつけてきた。
- ダイナミックレンジに関しては、作例を見るかぎりほぼ互角。
- 共に特別広く感じるほうではないが、デジタルカメラとして不足を感じないもの。
- ハイライト部は白トビするまで階調はナチュラルに変化し、シャドー部も黒ツブレするまでよく粘っている。
- 発売から2年、D800Eは描写など今見ても古くささのようなものは感じないカメラ。
- 2、3年先も十分現行モデルとして存在していられそうに思えるほど。
- そのためD810の登場は、当初懐疑的にならざるを得ないものであった。
- しかし、両者がアウトプットした絵を見た途端それは誤りであったと気づく。
- メーカーが「同社史上最高画質」と謳うだけのものであり、画質にこだわるユーザーにとって決して見逃すことのできないもの。
- 大袈裟な言い方をすれば、D810のアイディンティティといってよいほど。
- スペックに現れない操作感などについても、D800Eで不満に感じられた部分に細かく手が入り、よりユーザーフレンドリー。
- D810はデジタル一眼レフとして高価な部類に入るカメラだが、3,600万画素の世界を未体験のデジタルユーザーや、描写をより追い求めたいD800Eユーザーなら手に入れても後悔することはない。
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