要約
フランシスコ前教皇に献上された特別仕様のライカM-A+「ノクティルックスM F1.2/50 ASPH.」が慈善出品で650万ユーロ落札、収益は全額寄付となった。併せて、エリザベス2世向けM3、希少MPブラック、“ルクサス”4点セットも高額で落札され、ライカ希少機の市場価値を改めて示した。
前ローマ教皇のライカ、約11億5,000万円で落札。全額を寄付 - デジカメ Watch
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/2067594.html
デジカメ Watchに、第47回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」での落札結果の話が掲載されています。
- ライツ・フォトグラフィカ・オークションは11月22日(土)、オーストリアのウィーンで第47回のオークションを開催。
- 落札結果のハイライトをプレスリリースで発表した。
- 同オークションは高い希少性やユニークな来歴を持つカメラ関連製品が多く扱われることで知られる。
フランシスコ前教皇のライカM-A
- 希少なアイテムのひとつとして、前ローマ教皇フランシスコ(1936〜2025年)に献上され、チャリティーアイテムとして今回出品されたライカが挙げられている。
- 6万~7万ユーロの予想落札価格に対し、650万ユーロ(約11億5,000万円)で落札された。
- なお、その全額はフランシスコ前教皇の慈善団体に寄付され、ライツ・フォトグラフィカ・オークションも落札手数料を徴収しない。
- 本アイテムは特別デザインのライカM-Aとライカ ノクティルックスM f1.2/50 ASPH.のセット。
- ライカがフランシスコ前教皇の功績を称えて2024年に献上したもの。
- 特別な個体に区切りの良いシリアルナンバーを与えるライカの慣習にならい、5000000番がそれぞれに刻印されている。
エリザベス2世のために作られたライカM3
- 著名人のために作られたカメラとして、前英女王のエリザベス2世へ西ドイツ初代連邦大統領が献上するために製造された「ライカM3」も登場。
- トップカバーにエリザベス女王のイニシャルである「E II R」、ベースプレートにドイツ語で“エリザベス女王陛下へ – 1958年10月20日 – テオドール・ホイス”と刻まれた個体。
- 予備も含めて2台製造されたうちの予備機が出品された。予想落札価格9〜12万ユーロに対し、15万6,000ユーロ(約2,800万円。落札手数料含む)で落札された。
ライカMP
- 希少なライカのひとつとして有名な「ライカMP」(1956年登場)のブラックペイントの人気も再確認された。
- 報道写真家向けに作られた“M Professional”を意味するというライカMPは、製造412台のうちブラックペイントが141台。
- その中のシリアル番号“MP-114”が出品された。予想落札価格70〜80万ユーロに対し、90万ユーロ(約1億6,000万円。落札手数料含む)となった。
4点セットの“ライカI ルクサス”
- 1929年に製造開始された「Leica I Mod. A Luxus special outfit」(通称“ルクサス”。ラグジュアリーの意)は、95台が製造されるも現存は数台と言われているアイテム。
- カメラの外観とマッチした3×20の双眼鏡と、ゴールドメッキが施されたケーブルレリーズおよび単体距離計が付属。
- 4点セットでオークションに出品されたのは初めてだという。
- 30〜36万ユーロの予想落札価格に対し、36万ユーロ(約6,500万円。落札手数料含む)で落札された。
教皇フランシスコ 人々に尽くした88年の生涯 (ナショナル ジオグラフィック別冊) ムック – 2025/5/21
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