2025.12.23
要約
2025年の富士フイルムは「GFX100RF」「X half」で話題を攫い、次は「X-Pro」後継、エントリー刷新(X-T500/X-A50/X-A8)、小型コンデジ復権(XF2/XQ3)に注目が集まる。フィルム新機種は当面消極的という公式見解も踏まえ、現実味の高い噂を要点整理する。
Fujifilm rumors 2025 - Camera rumors in 2025: what cameras are coming, officially and otherwise! - Page 3 | Digital Camera World
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Digital Camera Worldに、富士フイルムの2025年のカメラの噂の振り返りと2026年に登場する可能性があるカメラの噂が掲載されています。
2025年の富士フイルムの噂
- 富士フイルムに関する噂は、今や日本の電車並みに正確と言ってよい状態だ。
- 社内の雑談レベルの話だったものが、気がつけばかなりの確率で的中している。
- 以前から盛んに噂されていたとおり、富士フイルム「GFX100RF」は“もっとも大胆なコンパクトカメラ”として登場した。
- しかしその座は、世界初のデジタルハーフサイズ機として登場し、「Camp Snap」や「Flashback One35」から着想を得た「Film Camera Mode」を搭載する富士フイルム「X half」に、あっさりと奪われてしまったわけだ。
- さらに今年中に、富士フイルムが追加で複数機種を投入するという噂も出ている。
- クリエイティブなメーカーである富士フイルムから、今後どんなカメラが登場しそうなのかを見ていきたい。
富士フイルム「X-Pro4」(仮)
- 富士フイルムはすでに「X-Pro3」の後継機を開発中であることを公言している。
- しかし、この元フラッグシップ機について明らかになっているのは、「ユーザー側にもメーカー側にも期待値が非常に高い」という点以外、ほとんどない。
- では、富士フイルム「X-Pro4」がどのような姿になるのか。
- まず前提として、必ずしもその名称になるとは限らないと考えた方がよいだろう。
- 富士フイルム「X-T50」で見られたように、既存シリーズとの“番号合わせ”のため、ナンバリングを飛ばす可能性があるからだ。
- そのため、最終的には富士フイルム「X-Pro5」になるかもしれないし、「X-T60」「X-T6」と同じサイクルまで登場がズレ込むなら、富士フイルム「X-Pro6」になる可能性すらある。
- ライカ「M EV1」が光学ファインダーを廃し、EVF専用機になったことから、新しい「X-Pro」も同じくオールデジタルに移行するのではないか、という憶測もある。
- しかし自分としては、富士フイルムの象徴でもあるハイブリッドビューファインダーと、“隠し液晶”のような背面モニター構造は維持されると見ている。
- これらは、どんどん機種数が増えているXシリーズの中で、このカメラを差別化する重要な要素だからだ。
- また、富士フイルム「X half」と同じように、背面の小さな「フィルムシミュレーション表示パネル」は残されると考える。
- さらには、このカメラから他の要素を取り込んでくる可能性もあるだろう。
- フィルムレバーをそのまま持ってくるかは怪しいが、「Film Camera Mode」のようなコンセプトは、おそらく最有力候補だ。
- 「X half」に対しては、スペックや使い勝手の面でかなり批判も出ている。
- しかし、同じコンセプトをAPS-Cセンサー+フル機能(RAW、連写、4K動画など)で実現すれば、「X-Pro5」(あるいは別名の後継機)は、多くの人が本来期待していた“理想形”にかなり近づくのではないかと思う。
富士フイルム「X-T500」/「X-A50」/「X-A8」(仮)
- ここ数年、富士フイルムはエントリー向けカメラから一歩引いたようにも見えていた。
- しかし、富士フイルム「X-M5」の好調や、ラインアップに富士フイルム「X-T30 III」が加わったことで、入門機セグメントを完全に見捨てたわけではないことがわかる。
- むしろ、この市場によりフォーカスした新モデルを投入しようとしているのではないか、という話も聞こえてくる。
- 復活候補になり得る名前は山ほどあるが、その中でももっとも自然なのは、富士フイルム「X-T200」、富士フイルム「X-A20」、富士フイルム「X-A7」といった系統だろう。
- これらはいずれも、富士フイルム「X-T30」や「X-M5」とある程度領域がかぶるものの、とくに富士フイルム「X-A7」は“遊び心”を強く打ち出したモデルであり、他とは違うキャラクターがあった。
- (個人的には、あのミントグリーンのカラーバリエーションが大好きだった)。
- その意味で、もし富士フイルムが「X-T500」や「X-A50」「X-A8」といった名前で初心者向けシリーズを再構築するのであれば、“真面目な小型上位機”というより、“楽しくて気軽なカメラ”という方向性を重視してくる可能性が高いだろう。
富士フイルム「XF2」/「XQ3」(仮)
- 富士フイルムは、コンパクトカメラ市場ではすでに王者の立場にあると言ってよい。
- その大きな理由は、「X100」シリーズの爆発的な人気である。
- しかし「X100」シリーズは、かなり高価な“プレミアムコンパクト”であり、誰にでも気軽に買える価格帯とは言い難い。
- 一方で、キヤノン(「IXY/ELPH 360」「Ixus 285」系)やパナソニック(「TZ99/ZS99」系)は、比較的手頃な価格帯のコンパクト機を相次いで投入し、現在はコダック系ブランドが握っている“お手軽コンパクト市場”を狙い始めている。
- 富士フイルム「X half」は、かなり変化球のアプローチでこの市場に参入したが、「ズームレンズ付きのコンパクト機を復活させてほしい」という声は根強い。
- 個人的には、端正なデザインの富士フイルム「XF1」の後継機が見てみたい。
- もっと現実的な候補としては、富士フイルム「XQ2」の系譜を継ぐモデルもあり得るだろう。
- どちらも12MPの2/3インチセンサーと、25–100mm相当の便利ズームを備えたカメラであり、Xシリーズのボディと組み合わせる“ポケット用サブ機”としてちょうどいい存在であった。
新しい富士フイルム製フィルムカメラは出ないのか?
- ペンタックス、ローライ、コダックといった往年のブランドが次々とフィルムカメラに再参入し、フィルムカメラの“再ブーム”が語られている。
- しかし、少なくとも現時点の富士フイルムは、自社ブランドの新しいフィルムカメラを出す計画は持っていないようだ。
- 富士フイルム フランスのフォト事業部ディレクターであるFranck Bernard氏は、Phototrendの取材に対してこう語っている。
- 「現時点では、新しいフィルムカメラを出す計画はないと思う」。
- 一方で、同氏は“フィルム回帰”という言い方に対して、慎重な姿勢も示している。
- 「当社はフィルムメーカーでもあるので、市場データにアクセスできる。
- だから、このムーブメントが本当に大規模なものなのかどうかを把握している。
- たしかに若い世代を中心に、フィルムに対して強い興味を持ち、学ぼうとする動きはある」。
- 「しかし、その盛り上がりには限界があることも見えている。
- 我々が現在提供しているのは、写ルンですのようなレンズ付きフィルムや、各種フィルムそのものだ。
- たしかに“フィルムへの回帰”は起きているが、その重要度は適切に見極める必要がある」。
- イギリスの富士フイルムは、やや含みを持たせたコメントをしている。
- アマチュア写真家向けのインタビューでは、「決して“絶対にやらない”とは言わない」としつつも、やはり同じ但し書きを添えている。
- 「とはいえ、どんなビジネスであっても、短期的なブームではなく、長期的な機会になり得るかどうかを冷静に評価しなければならない」。
- つまり結論として、かつて数多くのフィルムカメラを作り、いまもフィルムそのものは製造し続けている富士フイルムであっても、新しいフィルムカメラを出す可能性は高くない、ということである。
とのこと
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