2026.03.21
要約
CP+2026でパナソニックの津村俊幸氏に取材し、「S1 II」「S1R II」開発の狙いと、Lマウントアライアンスの拡張、ライカとのL²、若年層を狙う「S9」、コンパクトレンズ、32-bit float対応マイク「DMW-DMS1」、Lumix Lab 2.0とMagic LUT、AI戦略、マイクロフォーサーズ、そしてフランス市場での伸長までをQ&A形式で整理する。
Interview Panasonic CP+ 2026 : « Nous avons répondu à l'essor fulgurant de la vidéo »
https://phototrend.fr/2026/03/interview-panasonic-cpplus-2026/
Phototrendに、CP+2026でのパナソニック津村氏へのインタビューが掲載されています。
- CP+2026にて、パナソニックの執行役員副社長/イメージングソリューション事業部長 津村氏と会う機会を得た。
- 以下、インタビュー。
イメージング部門の現状と優先順位は。
- 民生AVと業務用AVを統合し、技術を共有して付加価値製品を開発している。
- 高性能カメラと、編集・共有を助けるワークフロー提案が柱だ。
- 今年は光学デバイス部門も統合し、部品から製品まで一体で強化する。
有望な市場セグメントは。
- SNS拡大で高品質な写真・動画需要は伸びる。
- 有望なのはプロシューマー領域と「スマホ+1」の日常用途一般ユーザー。
「S1 II」「S1R II」はプレミアム路線なのか。
- フルサイズとマイクロフォーサーズの二本立てを継続し、レンズ一体型製品も強化する。
- 一極化ではなく各セグメントを強める。
Lマウントアライアンスの現状は。
- 2019年の3社から10社へ拡大し、130本超のレンズを擁する。
- Viltrox参入も歓迎し、魅力をさらに高める。
L² Technologyとは。
- 2022年にライカと補完的提携を構築し、中期の共同技術開発を進めている。
- 詳細は機密だが密に連携している。
- 役割分担は固定せず、ユーザーニーズにもとづき共同で進める。
「S1 II」「S1R II」の開発で重視した点は。
- 「S1」以降の顧客の声を反映し、軽量化とAF大幅改善、内部RAW、AI認識拡張、動画手ブレ強化、ARRI LogC3などを盛り込んだ。
- 「S5」→「S5 II」系列で得た学びも「S1 II」へ収束した。
売上の傾向は。
- 米国は「S1 II」が強く、中国と日本は「S1R II」が優勢。
- 欧州は拮抗しつつ「S1 II」がやや上だ。
同価格帯での選び方は。
- 高解像写真なら「S1R II」。
- 動画寄りや高い反応、広いダイナミックレンジなら「S1 II」。
- 高解像は動画のトリミングにも利点がある。
「S1R II」が非積層でローリングシャッターが大きい点は。
- 「S1 II」は速度領域を担い、「S1R II」は画質を最大化する役割だ。
- 非積層BSIでDR、階調、質感、奥行き表現を重視した。
「S9」の狙いは。
- スマホ由来の若年層がターゲットで、写真と動画を同等に使い、ショート動画も重視する。
- カラーバリエーションや限定版も検討する。
小型レンズや小ロット生産は。
- 小型レンズ要望は把握しており検討する。
- 3Dプリントは精度面で難しいが、シャーシ共通化や小チーム生産、アライアンス共有で多様性を担保する。
シグマと競合するレンズを出す理由は。
- 望遠ズームと明るい標準ズームは強い需要がある。
- 競合も含め切磋琢磨し、重複回避の調整はしない。
「S1 IIE」の位置づけは。
- 6K Open Gate、ProRes RAW内部記録、9600万画素撮影、CFexpressなど上級向け機能を広く備える。
「DMW-DMS1」の狙いは。
- ソロクリエイター向けで、32-bit float運用により録音ミスを減らす。
Lumix Lab 2.0/Magic LUTの思想は。
- LUTの導入摩擦を減らし、リアルタイムLUTの使い勝手を高める。
- Magic LUTはAIで画像スタイルからLUT生成を可能にした。
AIの今後は。
- 追跡や認識に留まらず、自動編集・最適化・動画生成へ拡張する。
- 価値は「創造性の強化」と「生産性/ワークフロー改善」の二軸だ。
- スマホ世代の心理的障壁を下げ、学習コストの低い体験を目指す。
マイクロフォーサーズへの姿勢は。
- 2マウント戦略が強みで、近年もボディやレンズを更新してきた。
- 小型軽量の魅力を活かし提案を続ける。
プレミアムコンパクトと市場観は。
- 市場は5年連続成長で、入門機とレンズ一体型の需要回復が牽引している。
- プレミアムコンパクトカメラは重要なセグメントであると認識しており、この分野での新製品開発を継続していく。
フランスでの伸長は。
- フランスは欧州でフルサイズシェアが最も高く、約13〜14%に達する。
- EU3平均は昨年6〜7%で、今年は10〜12%を目標だ。
- 伸びの要因はキット販売で、新規が「S9」「S5 II」「S5D」などを選びやすい点と、コンパクト高性能レンズにある。
- APS-Cは持たずフルサイズに集中している。
とのこと
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