2025.12.24
要約
パナソニックの次の一手はどれか。S1HII本命説、高解像志向の「S5R」浮上、位相差AF採用のG100 II、そして“S1X”の夢物語までを検証する。APS-C参入は否定的。S9/GH7/G97/ZS99で攻勢をかける同社の2025年噂を要点整理する。
Panasonic rumors 2025 - Camera rumors in 2025: what cameras are coming, officially and otherwise! - Page 6 | Digital Camera World
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Digital Camera Worldに、パナソニックの2025年のカメラの噂の振り返りと2026年に登場する可能性があるカメラの噂が掲載されています。
2025年のパナソニックの噂
- パナソニックの噂は、フルサイズミラーレス機とマイクロフォーサーズ機の両方で、いまだに渦巻いている状況だ。
- ここ最近のパナソニックはかなり精力的に動いており、コンパクトなフルサイズ機であるパナソニック「LUMIX S9」や、マイクロフォーサーズのフラッグシップ動画機である「LUMIX GH7」、さらには小型センサー規格へのコミットメントを示す「LUMIX G97」を相次いで投入した。
- 加えて、コンパクトカメラブームに応える形で、年末直前にはリニューアル版の「LUMIX ZS99/TZ99」も投入している。
- では、Netflix認証のミラーレスカメラをいち早く世に出したこのメーカーから、今年は何が期待できるのか。
- ここでは最新のパナソニック関連の噂をまとめてみたい。
パナソニック「LUMIX S1HII」
- 「LUMIX S1HII」に関するリーク画像と、やたら“ドージ風”なスペック一覧が中国のSNSに流れ、ネット上の注目を集めた。
- もしこの情報が本当だとすれば、ソニー「FX3」を意識したようなシネマ寄りボディに、以下のような仕様が盛り込まれることになる。
- 4K 240p(フル画角・ノンクロップ)
- 5.1K 120p オープンゲート、ProRes RAW対応
- V-Log2
- 16+ストップのダイナミックレンジ
- ARRIコーデック
- 39種類のLUTプリセット
- ProRes 4444 XQ/4444/422 HQ/422/422 LT/Proxy
- 32bitフロートオーディオ
- 位相差ハイブリッドAF
- ボディ内手ブレ補正 8.5段
- 120fps 連写(静止画)
- CFexpress Type Bデュアルスロット
- 新設計のアクティブクーリングシステム
- これらが“願望スペック”なのか、それとも実際の仕様に近いのかはまだ不明だ。
- とはいえ、パナソニックは少なくとも「S1H」の後継機について公式にコメントしており、次に更新されるのがこのラインである可能性は高い。
- 「いつか『S1H』の後継機を出すことになるのは間違いない。ただ、我々はある程度の順番で物事を進める必要がある。 S1シリーズの中で、次に置き換えるべきなのはどれかという点で考えると、センサーの準備が整っていた『S1R』から着手するのがもっとも理にかなっていた」
- といった趣旨のコメントを出している。
- この発言からも、「S1HII」が次の更新候補であることがうかがえるだろう。
APS-C機は出ない
- 長年たびたび話題に上ってきたテーマだが、パナソニックがAPS-C機を出す可能性は、かなり低いと言ってよい状況だ。
- 同社は折に触れて「マイクロフォーサーズ機とフルサイズLマウント機のラインアップによって、すでにセンサーサイズのレンジは充分にカバーできている」とコメントしており、これ以上フォーマットを増やして自らのリソースを分散させる意味はない、というスタンスを示している。
- (ちなみに、「富士フイルム」もフルサイズについて同様のことを語っており、APS-Cと中判の組み合わせで市場をカバーできている、としている。)
- 加えて、「Lマウントアライアンス」としてもAPS-Cに興味はない、という話を複数回耳にしている。
- そのため、パナソニック、ライカ、シグマはいずれもフルサイズのLマウント機を複数ラインで展開している一方で、APS-Cセンサー機は1台も出していないのである。
パナソニック「LUMIX G100 II」
- 昨年末に登場したパナソニック「LUMIX G100D」は、新しいEVFとUSB-Cポートを追加した程度のマイナーアップデートにとどまるモデルであった。
- しかし、フルモデルチェンジにあたる「LUMIX G100 II」が控えている、という報告も出ている。
- この「G100 II」には、初代で痛烈に不足していた位相差AFが搭載されると言われている。
- 初代「G100」は“Vlogカメラ”として売り出されながら、AFが迷いやすく、肝心のブイロガーをしっかり追い切れないという弱点が指摘されていたからだ。
- 噂によれば、「G100 II」にはパナソニック「LUMIX G9 II」と同じ25.1MPセンサーが搭載され、4K 60p 4:2:2 10bit動画にも対応するという。
- 一方で、記録メディアは従来同様シングルスロットのまま据え置かれる見込みだ。
パナソニック「LUMIX S5R」
- 最近、まったく新しいカメラとしてパナソニック「S5R」の名前が挙がるようになってきた。
- これはなかなか興味深い存在である。というのも、同機がもし登場すれば、パナソニックのこれまでのセグメンテーション──フラッグシップのパナソニック「S1」(すでにディスコン)、高解像度志向のパナソニック「S1R」、動画特化のパナソニック「S1H」、そしてエントリー〜愛好家向けのパナソニック「S5」──から外れる位置付けになるからである。
- もちろん、パナソニック「S5 II」が同社初の位相差AF搭載カメラとして登場したことで、ライン全体のバランスは一気に崩れた。
- その結果として、今や「S5」シリーズこそがラインアップの中心的存在なのではないか、と感じさせる状況になっているのである。
- 実際、パナソニック「S5 IIX」は動画性能があまりに充実しているため、「S1H II」は本当に必要なのかと疑問視する声すら出ている。
- そして今度は、高解像度志向の「S5R」に関する噂が流れ始めたことで、市場は「S5」シリーズを旗頭とする方向性をパナソニックに求めており、同社の舵取りを別の方向へと導こうとしているようにも見えるのである。
パナソニック「LUMIX S1X」
- 「S5R」の噂ですらだいぶ飛ばしていると感じているなら、「Panasonic S1X」に関する今回の話には、なおさら驚かされるかもしれないのである。
- 我々としては、これはかなり怪しいと感じている。
- 少なくとも、好調な「S5」シリーズをさらに拡張しようとするパナソニックの発想そのものには一定の理屈があるが、そこでまったく新しいラインをもう一つ立ち上げるとなると話は別である。
- 不可能とまでは言えないものの、現実味はかなり乏しいと言わざるを得ない。
- L-Rumors経由で出回っている噂スペックには、以下のような内容が含まれている。
- 4900万画素 裏面照射型センサー、8.5K 48p動画、60fps連写、17ストップのダイナミックレンジ、全方向位相差オートフォーカス
- といった具合で、塩ひとつまみどころか、“盛大に塩を振って”受け止めるべき情報だろう。
とのこと
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