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要約

ライカへ「ライカ M EV1」についてインタビュー。外付けEVF「ビゾフレックス2」なしで使いたい——多数の要望に応え、MマウントにEVFを内蔵。光学式の“M”を置き換えず並行展開し、視力の問題や広角運用、他社レンズ使用などのニーズに応える新たな“入口”に。M11譲りの骨格を保ちつつ、軽量化と操作のシンプルさも実現。


なぜ、EVF専用機でも“M”なのか?「ライカM EV1」の誕生背景を聞く - デジカメ Watch

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/2058670.html

ライカ M EV1

デジカメ Watchに、ライカ副社長ステファン・ダニエル氏への「ライカM EV1」についてのインタビューが掲載されています。


EVF内蔵のMマウント機を開発したきっかけは?

  • 外付けEVFのビゾフレックス2を装着せずに済む、EVF内蔵のカメラを作ってほしいという要望が多くのMユーザーからあったため。
  • 現在のライカMデジタルユーザーのうち約半数は、ビゾフレックスEVFとセットで使用されているとも聞きおよんでいる。
  • 「ライカM EV1」は、M型ライカのファミリーに加わる新メンバーです。既存の光学ファインダー式のM型ライカを置き換えるものではない。
  • 従来通りの光学式レンジファインダーを搭載する“M”と、EVFを搭載する“M EV”の両方を今後並列でラインナップしていく予定。

ライカとしては、EVF機にどのようなメリットを感じているのか?

  • ライカMやライカQのように伝統的なサイズで、EVFを使って簡単にピント合わせができて、ミラーレスカメラとして使えるといったように、より幅広い人に手に取ってもらいやすいカメラだと考えてる。
  • 想定ユーザーとしては、まずは視力に問題を感じているMユーザー。
  • これまでは視力が低下するとレンジファインダー撮影を諦めてAF式のライカQなどに移るといったケースがあった。
  • ライカQは優れたカメラで人気があるが、レンズが固定式。ミラーレスカメラのライカSLは優れたEVFを持ち、AFかつレンズ交換もできるが、重量感のある高性能カメラ。
  • レンズ一体型のライカQやライカD-LUXからステップアップするユーザーや、カメラのスタイルとしてM型を使いたいものの、レンジファインダーカメラは難しそうだと思っている人のことも考えています。外付けファインダーを装着しないスッキリした状態で広角レンズを使いたい人や、ライカMレンズ以外を使ってみたい人にもメリットがあると考えています。

M型ライカのMは「Messsucher(距離計)」の略。ライカの社内でもEVF搭載に葛藤はあったのか?

  • もちろん「光学ファインダーがないのはMじゃない!」など社内で議論はあった。
  • それでも、最終的にはユーザーの声に応えようと思った。それぐらいEVF機の要望が多かった。
  • 「ライカM EV1」のMには“Mマウント”のMという意味を込めている。

ライカM11-○○という名前ではなく、「ライカM EV1」という別シリーズにした理由はなぜか?

  • 単なるライカM11のバリエーションモデルではない、ということを明確にしたかったから。
  • EVF搭載によるM型カメラの用途拡大を想像すると、そこには新世界があると思った。
  • MマウントでEV(Electronic Viewfinder)を搭載する1号機なので“「ライカM EV1」”と名付けた。

EVF化モデルを出すにあたり重視したことは何か?

  • 既存のMと同じスピリットで写真を撮れること。
  • 例えばファインダーが真ん中ではなく端にあるとか、常にMらしい伝統的なスタイルで同じように使えることを重視。
  • カメラ自体のプラットフォームはライカM11なので、ファインダーより下の部分はライカM11と共通。

開発において、技術的に難しかった点は?

  • 技術的課題といえば、ライカQより薄いボディにライカQと同じEVFモジュールを入れること。
  • クラシックなM型ライカに出っ張りを設けたくなかったため、ファインダーアイピースの突出をライカQシリーズよりも減らしている。
  • そのためEVFが収まる部分は厚さギリギリの設計、そこにはライカQのような赤いライカバッジを貼るための彫り込みすら設けられないほどにタイト。
  • それ以外の部分では、ライカM11の開発スタート時からEVFタイプの機種を加えることを想定していたため、技術的に大きな課題はなかった。
  • イメージセンサーや画像処理エンジンの世代はライカM11と同じ。

距離計だけでなくISO感度ダイヤルも省略されていてシンプル。コストダウンや軽量化のためか?

  • ISO感度ダイヤルはコストに影響しない。EVFモジュールを入れると、その部分にもうISO感度ダイヤルが入らないという技術的な事情。
  • 価格がライカM11より抑えられたのは、単純に光学式ファインダーとEVFモジュールのコストの違い。

軽量化できた理由は、光学ファインダーと距離計がないからか?

  • そうです。光学式のレンジファインダーからEVFモジュールに変わるだけで42g軽くなっている。
  • M型ライカのファインダーには大きなプリズムブロックと金属製のハウジングがあり、意外と重い。
  • カメラにとって最も避けなければいけないことは、重くて持ち出す気がなくなること。カメラは少しでも軽くあるべきだと私は考えている。

とのこと



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ライカが発表したEVF版のMシリーズ「ライカM EV1」ですが、Mユーザーから要望が多かったから開発したんですね。これはちょっと意外でした。あと、視力が低下するとレンジファインダー撮影を諦めてライカQへ移行する人が結構いるようですね。なるほどって感じはしますね。ただ、ライカ内では反対の声も上がっていたようですね。まあ、これだけ歴史あるカメラですからね。よくMシリーズとしてEVF機を出した感はありますね。全く別のシリーズで出す方向もあったとは思うんですが、Mシリーズをそのまま流用する方がコスト的にはかからないという判断もあったのかなと思ったりもします。実際にM11の開発スタート時からすでに、EV1の開発は決定しおり、M11のボディや基本構造をそのまま流用しているようですもんね。しかし個人的にはEVF版の登場は嬉しいですね。「ライカM EV1」は新たなユーザー層を開拓しそうな感じします。
CAMEOTA
cameota.com管理人
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