2015.03.25
交換レンズレビュー:EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/lens_review_2/20150324_694168.html
デジカメ Watch
キヤノンでは同じ画角を持つレンズにEF24-105mm F4L IS USMがある。
位置付け的に本レンズはその廉価版となる。
EF-Sを除くEF標準ズームは4本ライナップされているが、本レンズが唯一の非Lレンズ。
さらに非Lレンズは同じ望遠ズームも1本しかない(DOレンズ除く)
広角ズームに至っては存在しない。
フルサイズ対応のズームのなかでは絶滅危惧種のような非Lレンズ
■デザインと操作性
- 洗練されたシンプルなスタイル。
- フルサイズ対応の標準ズームとしては細身な鏡筒も魅力的。
- 距離目盛りの表示窓は無し。
- マニュアルフォーカスで無限遠に合わせる撮影には厳しい。
- ズームリングの操作感はこのクラスとして上々。
- トルク感がズーム全域で変化するようなことは少なくスムース
- テレ端での鏡筒の繰り出し量は多め。
- ズームロックを備えているのは便利なところ。
- AFは、リードスクリュータイプのステッピングモーター。USMと同等に思えるほど滑らか。
- 作動音も至って静か。またフルタイムMFに対応しているのもうれしい部分。
■遠景の描写
- 画像中央部部に限っていえば、ワイド端およびテレ端とも開放から十分な描写。
- シャープネスはパソコンの画面で大きく拡大しないかぎり、緩さのようなものはほとんど感じられない。
- コントラストもズーム全域で良好。
- 1段ほど絞るとシャープネスはぐっと増し、このレンズの本領が発揮される。
- 画像周辺部となると、テレ端は色のにじみがわずかにあるものの絞り開放から上々の描写。
- ワイド端は少々緩めで、絞り込んでも劇的には改善されない。
- もっともクラスを考えれば総合的に十分な描写で、そう悪い印象ではない。
■ボケ味
- ワイド端、テレ端ともボケ味にクセなどなく素直。
- 廉価なズームレンズでは、濁ったようなボケ味のものも少なくない。本レンズはクリア。
- 合焦面からの大きくデフォーカスとなるまで滑らかにボケていき、乱れのようなものもない。
- テレ端の玉ボケも美しい。
- 決して明るいレンズではないが、絞りを開いて積極的にボケを活かした撮影を楽しんでみるのもよい。
- 最短撮影距離は0.4m。
■逆光耐性
- 画面のなかに太陽が写りこんで入る条件で、撮影した画像を見るかぎりワイドおよびテレ端とも、ゴースト、フレアの発生をよく抑え込んでいる。
- 非常に心強いレンズといってよい。
- 画面のなかにある太陽を他の被写体で隠した場合、ゴースト、フレアとも皆無。
- いずれも、条件によってはゴースト、フレアとも発生することもあるかとは思うが、逆光に強いレンズに仕上がっている。
■まとめ
- 「侮れない描写」。今回本レンズの描写を検証した印象。
- Lレンズの影に隠れて目立たない存在ながら、意外にも写りはよく楽しめるレンズ。
- 本来、このレンズのスタンスは、フルサイズ用標準ズームでの撮影を手軽に楽しんだり、Lレンズまでの描写を追い求めていないEOSユーザーに向けたもの。
- しかしながら、同社は妥協することなくつくり込んでおり、好感の持てるレンズ。
- 作品撮りは大口径の単焦点レンズだが、ちょっとした撮影ではズームレンズという一過言ある写真愛好家も納得するレンズ。
- 今後、本レンズの流れを汲む広角ズームや望遠ズームの登場にも期待したいところ。
とのこと
Canon 標準ズームレンズ EF24-105mm F3.5-.5.6 IS STM フルサイズ対応 EF24-105ISSTM
カメラグッズ・本
「Canon」カテゴリの最新記事
「EOS R5 Mark II」「EOS R1」にファームウェアアップデートで2月に新機能が追加される!?Open Gateに対応!?
ソニー「α7 V」vsキヤノン「EOS R6 Mark III」。画質とAF性能では「α7 V」がわずかに優位、動画性能も加味すると「EOS R6 Mark III」の方がやや魅力的。とはいえ、実際の差はごくわずか。
キヤノンが、Wi-Fi 6搭載の新機種を認証機関に登録した模様。「EOS R7 Mark II」の可能性が高い!?
フィルムパトローネ型デジカメ「SnapRoll」。引き出されたフィルムが液晶画面で、フィルム軸にレンズを搭載。
キヤノンが2026年に「RF70-200mm F2.8 IS STM」を発表する!?
キヤノンのカメラ&レンズの新製品噂まとめ。「EOS R7 Mark II」「RF14mm F2 L VCM」「RF20-50mm F4 PZ」「RF300-600mm F4-5.6 L IS」
キヤノン「PowerShot V1」のダイナミックレンジは「EOS R50」とほぼ互角。裏面照射型センサーではないが、他社の裏面照射型センサーとほぼ同等の性能を備えている可能性が高い。
キヤノン「EOS R6 Mark II」の価格が、信じがたいほどの安値まで下がっている模様。
「EOS R6」vs「EOS R6 Mark II」vs「EOS R6 Mark III」。R6シリーズ比較。
キヤノンのカメラとプリンターのWi-Fi技術が、BlackBerryが設計した無線技術を使用していると特許侵害を提起されている模様。
キヤノン「EOS R6 Mark III」vs「EOS R5 Mark II」!価格差16~20万の価値はあるのか。
キヤノンが予想を上回る注文で「EOS R6 Mark III」の供給不足を発表。ただし、対象はレンズキットのみでボディ単体は大丈夫の模様。









































