2014.05.31
キヤノンEF35mm F2 IS USM は欠点の少ない高性能なレンズ
http://digicame-info.com/2013/10/ef35mm-f2-is-usm-3.html
デジカメinfoさんにphotozoneのキヤノンEF35mm F2 IS USM のフルサイズ機によるレビューが掲載されています。
・Canon EF 35mm f/2 USM IS - Review / Test Report
- 鏡筒はハイクオリティなプラスチック製、造りのクオリティは非常に高い。
- フォーカスリングはスムーズに回転し、フォーカシングでレンズの全長は変わらない。
- AFはリングタイプUSMで、ほとんど無音で極めて速い。
- フルタイムマニュアルフォーカスが可能。
- 手ブレ補正は公称4段分だが、実写では1段分程度低い効果。
- 歪曲は1%をわずかに下回っており、とても穏やか。
- 周辺光量落ちは、開放で2.3EVで非常に目立つが、F2.8に絞ると大幅に改善(1.29EV)し、F4以上では問題なくなる(F4で0.63EV)。
- 解像力は、中央は開放からとても良好(very good)で、F2.8に絞ると素晴らしい値(excellent)に、F4とF5.6では際立った値(outstanding)。
- 外側(周辺部と隅)の解像力は、開放では良い(good)~とても良い値(very good)だが、コントラストが比較的低いので、よりシャキッとしたハイコントラストの画像を得るには絞るのが望ましい。
- 周辺部の解像力はF4からF5.6で、とても良い(very good)から素晴らしい値(excellent)。F11以上では回折の影響が見られ始める。
- 倍率色収差は、周辺部で平均0.3ピクセル前後にとどまっており、無視して良い値。
- ボケは、前ボケは若干うるさい。より重要な後ボケは極めてスムーズで、旧型よりも顕著に改善されており、大部分のズームレンズより良い。
- このような良好なボケは、非球面レンズを使っている広角レンズでは極めて異例のこと。
- ハイライトの描写(玉ボケ)は、若干縁取りが見られるが極めてクリーン。
- 隅では若干状況が異なり、ハイライトの形が崩れ、縁取りも強くなる。
- 軸上色収差(ボケの色ズレ)は、開放では中程度。F2.8ではまだ若干の色収差の痕跡が見られる。F4以上に絞れば解消。フォーカスシフトは見られない。
- キヤノン35mm F2 IS は、同じ焦点距離のシグマの35mm F1.4とは、思いの外異なるレンズで、シグマは(開放同士で比べてさえ)解像力で優るが、キヤノンはボケ味で優っている。
- そしてキヤノンはより軽量コンパクトだ。
- 欠点の少ない高性能なレンズ。周辺部は開放ではいくらかコントラストが低いが、少し絞れば非常にシャープ。旧型で見られたボケ(特に後ボケ)の問題は改善され、ボケ味は、このクラスの大部分のレンズよりも良好。
- この高性能を考えると、旧型と比べて高い価格にもそれほど大きな不満は無く、躊躇なくこのレンズを「大いに推薦」する。
とのこと
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