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要約

realme×RICOHは「4年をかけて一瞬を捉える」という理念のもと、単なる製品コラボレーションではなく、文化的なコラボレーションを実施。「GT 8 Pro」ではGRの画作りと操作哲学を深く統合し、28mm/40mmのクラシック焦点距離、ビューファインダー的UI、ワンプッシュのクイックキャプチャ、5つのGRクラシックトーンで“不完全でも本物”のスナップ体験を提供する。


realme x RICOH GR Talk: "The Deepest Collaboration on Smartphone Photography"

YouTubeに、realmeとリコーが共同揮発したGRスマホ「GT 8 Pro」の開発についてのトーク動画が掲載されています。


  • realme x RICOH GR トーク:「スマートフォン写真における最強のコラボレーション」
  • realme の CMO である Chase Xu 氏が、RICOH GR の広報担当者である Kazunobu Saiki 氏と対談。

1. コラボレーションの経緯と哲学

  • 始まりと期間:約4年前、realme GT Master Explore Editionでストリートフォトグラフィーモードを試みた際、チームメンバーからRICOH GRはストリートフォトグラフィーのレジェンドであるとの声が上がった。realmeとRICOHは、このコラボレーションを「4年をかけて一瞬を捉える(four years in one snap)」と表現している。
  • 深さの追求:この提携は、単なる製品コラボレーションではなく、文化的なコラボレーションでもある。realmeは、ロゴを貼ったり、フィルターを追加したり、共同マーケティングをするだけの「ステッカースタイル」にしたくなかったため、「やるなら深くやる」という方針で、丸々4年かけてこれを磨き上げた。目標は、業界で最も深い画像コラボレーションを実現することだった。
  • 若いユーザーのニーズ:従来のスマートフォンカメラはハードウェアに偏重し、画像アルゴリズムがおろそかになりがちで、「厚みのある(thick)」完璧すぎる写真になりやすい。人々は同じ完璧なスタイルに飽きているというユーザーの不満点(ペインポイント)が発見された。
  • スナップ撮影の喜び:realmeの若いユーザーは、スマートフォンを単なるツールではなく創造のパートナーと見なしている。彼らは人生の機微に敏感で、完璧ではない、ありのままの瞬間(例えば、夕焼けや友人の恋の盛り上がり)を捉えたいと考えている。
  • 「不完全な写真」の概念:realmeの同僚はこれを「不完全な写真(imperfect photography)」と呼んでおり、完璧なショットを待ったり試みたりする必要はなく、シャッターボタンを押して瞬間を捉えるだけでよいという意味である。
  • 共有された理念:RICOH側も、realmeが本当にスナップフォトグラフィーを求め、若いユーザーの間でその関心を高めようとしていることを確信した。この提携は、RICOHが14年前に日本の携帯電話会社と行ったGR認定プログラムとは異なり、製品だけでなく、スナップショットの喜びを若い世代に伝えるという文化的な瞬間に焦点を当てている。

2. 製品への統合と技術的側面

  • GRの核となる価値:RICOH GRの核となるコンセプトである高い画質、携帯性、迅速なレスポンス、そして進化は、今回のコラボレーションでも不変である。
  • GRのルックとバイブの統合:realmeとRICOH GRのコラボレーションは、光学性能とスナップショット性能の向上にとどまらず、クラシックなフィルムの質感や雰囲気、感情をユーザーにもたらすことを目指した。
  • カスタム化:GT8 Proの実現に向け、realmeはRICOHと協力し、ハードウェア、インタラクション、カラースタイル、ツール、アルゴリズムに至るまで、何百もの深いカスタム化を行った。
  • 撮影体験の再現:GT8 Proには、RICOH GRの28mmレンズ、没入型ビューファインダー、ワンプッシュクイックキャプチャが本物のRICOH GRカメラのように実装されている。GRモードは、GRカメラに近い撮影体験を提供する。
  • 「トーン」と「フィルター」の違い:「トーン」はあらゆる状況を最適化するのに対し、「フィルター」は一般的なカラーマッピングを用いるため、すべての状況で機能するとは限らない。
  • GRクラシックトーン:RICOH GRのトーンがフィルムのような雰囲気を持つのは、ダイナミックレンジとハイライトとシャドウの間のスムーズな移行が洗練されたルックを生み出すからである。GT8 Proには、人気のネガティブ、ポジティブ、ハイコントラスト白黒を含む、RICOH GRの5つのクラシックトーンが導入された。
  • 独自のスタイル:ユーザーはさらに設定を調整し、独自のスタイルを作成して共有できる。この哲学は「Snap by no rules」(ルール無用のスナップ)という標語に込められている。
  • 開発プロセス:提携に際し、realmeのチームはRICOHの経験豊富なユーザーやプロ写真家とともにストリートで撮影を行い、現実の撮影感覚を持ち帰るために多くの時間を費やした。エンジニアリングチームは日本のRICOH本社に派遣され、光学およびカラーエンジニアと協力して画像ソフトウェアを開発し、毎日更新された。

3. コラボレーションの背景

  • realme(7歳)が若く大胆であるのに対し、RICOH(30年の歴史を持つ)は堅実でクラシックである。
  • RICOH GRはユーザーの撮影意図を可能な限り優先し、シンプルな操作体験を提供するが、カメラに不慣れな人には馴染みがない場合もある。このコラボレーションでは、GRとrealmeの哲学をユーザーインターフェースにいかに統合するかについて、多くの議論がなされた。
  • このコラボレーションを通じて、realmeはRICOHスタイルを単にコピーするのではなく、若いユーザーのスタイル嗜好と最新のモバイル画像アルゴリズムを取り入れた。
  • 彼らは、専用カメラを普段使わない人でも、スマートフォンでスナップ撮影を体験できるようにすることを望んでいる。

とのこと



RICOH GR III PERFECT GUIDE パーフェクトガイド



リコーと中国のスマホメーカーrealme が協業し、「GR」シリーズの思想と技術を取り入れた「realme GT 8 Pro」ですが、スペックや公開されており、焦点距離は「GR」「GR IIIx」を踏襲した28mm/40mmの切り替え式、GR系カラープリセットも用意されていて、公開された作例を見る限り、仕上がりは結構良い感じに見えました。今回の取り組みは、レンズや画質の監修のみでなく、スナップという撮影文化やUIを含む撮影体験まで踏み込んだ本格的なコラボのようですね。ある意味黒歴?の「GR certified」にも自ら言及してますが、ああいった画質コンサルではなく、今回はより深いレベルで共同開発が進められているようで期待が高まりますね。日本での発売にもぜひ期待したいです。
CAMEOTA
cameota.com管理人
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