2025.11.08
要約
熾烈なミドル級フルサイズ市場に「EOS R6 Mark III」が参戦。比較相手は高速連写と動画に強い「Z6III」、3300万画素の万能機「α7 IV」。ノイズ耐性やローリングシャッター、AFの粘り、そしてレンズラインナップなどを比較検討。
Canon EOS R6 III review-in-progress: Digital Photography Review
https://www.dpreview.com/reviews/canon-eos-r6-iii-initial-review
DP Reviewに、「EOS R6 Mark III」と「EOS R6 Mark II」「Z6III」「α7 IV」のスペック比較が掲載されています。
- キヤノン「EOS R6 Mark III」は、熾烈な競争が繰り広げられる市場セグメントに参入する。
- 前モデルも依然として非常に有力な選択肢であるため、高速撮影、最高レベルのオートフォーカス、そして驚異的な動画性能を同様に兼ね備えたニコン「Z6III」と併せて比較対象とした。
- また、3300万画素センサーを搭載するソニー「α7 IV」も比較対象としている。このリストに掲載されている他のカメラの速度には及ばないものの、明らかに競合機種として有力視される。
- ニコン「Z6III」の部分積層センサーは、他の設計に比べて読み出しノイズが高く、シャドウ部分を持ち上げる際に不利である（ただし重要なのは、これが中間調には影響しない点である）。
- この点での性能を確認するには、キヤノン「EOS R6 Mark III」の製品版が発売されるまで待つ必要がある。
- いずれの場合も、システムを選択する前に必要なレンズが存在するかどうかを確認することを勧める。両社ともサードパーティ製レンズメーカーに制限を設けているためである。
- ソニー「α7 IV」は依然として非常に高性能なカメラであるが、競合製品と比べるとやや時代遅れの感が出始めている。
- フルサイズ動画撮影時のローリングシャッター特性は著しく悪く、内部RAW動画記録には非対応である（もっとも、ほとんどのユーザーにとって必須機能ではない）。
- オートフォーカスは非常に高性能であるものの、もはやソニー製品の中で最上とは言い難い。
- ソニーはEマウントでサードパーティ製レンズの使用を許可しているが、ソニー製以外のレンズは15fpsまでに制限される点に注意が必要である（もっとも、最大連写速度が10fpsのソニー「α7 IV」では問題にならない）。
項目 キヤノン EOS R6 Mark III キヤノン EOS R6 Mark II ニコン Z6III ソニー α7 IV 希望小売価格（米国/英国） 2800ドル / 2800ポンド 2300ドル / 2200ポンド 2700ドル / 2500ポンド 2700ドル / 2400ポンド センサータイプ デュアルピクセルAF FSI CMOS デュアルピクセルAF FSI CMOS 部分積層CMOS BSI CMOS 解像度 33MP 24MP 24MP 33MP 最大連写速度 12fps（メカ）、40fps（電子） 12fps（メカ）、40fps（電子） 14fps（メカ）、20fps（電子）、60fps（JPEGのみ） 10fps（非可逆RAW） プリ撮影バースト あり あり（RAWバースト） あり（JPEGのみ） なし ボディ内手ブレ補正 8.5段 8段 8段 5.5段 静止画ローリングシャッター
（12/14bit, ms）約13.5ms（12bit） 約14.7ms（12bit） 約14.6ms（14bit） 約67.6ms（14bit） フラッシュ同調速度 1/250秒 1/250秒 1/200秒 1/250秒 AF被写体検出 人、動物（犬/猫/鳥/馬）、乗り物（車/バイク/飛行機/電車）、自動 人、動物（犬/猫/鳥/馬）、乗り物（車/バイク/飛行機/電車）、自動 人、犬/猫、鳥、飛行機、車、バイク/自転車、電車、自動 人、動物、鳥 HDR静止画出力 PQ HEIF PQ HEIF HLG HEIF HLG HEIF（Rawなし） 動画解像度 7K DCI/60（Raw）
7K/30 オープンゲート
4K/120（全幅）
1080p/180（全幅）4K/60（全幅、6Kオーバーサンプリング）
1080p/180（全幅）6K/60（Raw）
5.4K/60（全幅）
UHD 4K/60（全幅）
UHD 4K/120（1.5xクロップ）UHD 4K/30（全幅）
UHD 4K/60（1.5xクロップ）非圧縮動画出力 C-Raw HDMI経由 6K N-Raw、ProRes RAW HDMI経由 動画アシスト機能 偽色オーバーレイ、波形、ログビューア 擬似カラー、ログ表示アシスト 波形、ログ表示アシスト シャッター角、ログ表示アシスト ファインダー 3.69Mドット / 0.76倍 / アイポイント23mm 3.69Mドット / 0.76倍 / アイポイント23mm 5.76Mドット / 0.8倍 / アイポイント21mm 3.69Mドット / 0.78倍 / アイポイント23mm 背面モニター 3.0型 / 162万ドット / バリアングル 3.0型 / 162万ドット / バリアングル 3.2型 / 210万ドット / バリアングル 3.0型 / 103万ドット / バリアングル メディアスロット CFexpress B x1、UHS-II SD x1 UHS-II SD x2 CFexpress B x1、UHS-II SD x1 CFexpress A/SDコンボ x1、UHS-II SD x1 バッテリー駆動（EVF / LCD） 270 / 510 320 / 580 360 / 390 520 / 580 寸法（mm） 138×98×88 138×98×88 139×102×74 131×96×80 重量（バッテリー込） 699g（25.7オンス） 680g（24.0オンス） 670g（23.6オンス） 658g（23.2オンス） とのこと
7artisans 七工匠 35mm F1.4 III RFマウント キヤノンRF互換品 レンズ 単焦点レンズ 交換レンズ 大口径 フルサイズ ブラック (2年保証付・国内正規品)
正式発表されたキヤノンの「EOS R6 Mark III」ですが、EVFの解像度や背面液晶サイズ以外はライバルになるニコンのZ6IIIのよりもスペック的には上で、3300万画素でメカ12コマ／電子40コマや動画性能を考えると、このセグメントで頭１つ抜け出た性能に感じますね。あとは実際の使用感がどうかといったところですかね。ただ、ソニーからはもうすぐ「α7 V」が出てきそうなので、さらに「EOS R6 Mark III」のスペックを超えてくる可能性はありそうですよね。今後もキヤノニコソニーの三つ巴の戦いに目が離せませんね。
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