生物模倣で大進化、デジカメの「目」 ソニーの挑戦 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ30H8P_R00C14A7000000/
日本経済新聞にソニー曲面CMOSセンサーの記事が掲載。
- ソニーが生物の目の構造をまねた曲面形状のイメージセンサーを開発。
- デジタルカメラなどに搭載するCMOSセンサーは平面状が当たり前だが、今回のセンサーは中央部がくぼんだ半球状。
- 曲面CMOSセンサーは、専用レンズと組み合わせることで大きく2つの利点を生み出す。
- 1つは暗い場所でもノイズが少なく明るい画像を撮影できること。
- もう1つはレンズを小型・軽量化、低コスト化できること。
- 曲面CMOSセンサーは「像面湾曲収差」が抑えられ、より明るいレンズを使えるようになる。レンズを含むカメラシステム全体の感度が、センサー中央部で従来比1.4倍、周辺部で2倍に高まったことに相当。
- 硬いシリコンを曲面状に曲げるとシリコンの電気特性が変化し、ノイズの原因となる暗電流を従来比5分の1に低減。暗い場所でもノイズの少ない画像を撮影可能。
- 曲面CMOSセンサーではセンサー全面で光が垂直に入射するため、「周辺減光」を解決可能。
- 曲面CMOSセンサーでは、像面湾曲収差をレンズ側で補正する必要がないため、スマホ用のカメラではレンズ枚数を従来の5枚から3枚に減らすことが可能。
- カメラの小型・軽量化、低コスト化にも有効な技術。
- 対角43ミリメートルのフルサイズ一眼レフ用から対角11ミリメートルのスマートフォン用まで、さまざまな寸法の曲面CMOSセンサーを試作済み。
- フルサイズ品の解像度は2400万画素と市販品と同一。信頼性の評価も行っていることから、早期の実用化を視野に入れた技術。
- 曲面CMOSセンサーを生産する基本的な技術も確立済み。CMOSセンサーを曲げるための「ベンディング・マシン」と呼ぶ製造装置も独自に開発。
- 曲面CMOSセンサーの課題は、専用レンズが必要になることと、高倍率のズームレンズを設計しにくいこと。後者に関しては画像の一部を拡大する電子ズームを活用する。
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