新製品レビュー:OLYMPUS PEN Lite E-PL7(実写編) - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20141002_669593.html
デジカメ WatchにOLYMPUS PEN Lite E-PL7のレビューが掲載されています。
- 撮像素子は、上位ラインナップの「OM-D」と同じ有効1,605万画素Live MOSセンサー。
- 画像処理エンジンも同じくTruePic VIIを採用。
- 液晶モニターは可動式の3型TFTカラー液晶。自分撮りのため下向きに開くのが特徴。
- 液晶モニターも上位機種のOLYMPUS PEN E-P5と同じ約104万ドットです。
- Wi-Fi機能を内蔵しており、「OLYMPUS Image Share(OI.Share)」というアプリを使ってスマホと連携。
- 写真の転送やリモートコントロールを気軽に行うことが可能。
- デザインも上位機種であるPEN E-P5に近付いる。
- ボディ前面が張り革で覆われ、高級感がアップ。
遠景(解像力)
- 使用レンズはキットレンズの「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」
- 全体のイメージとしては、近景も遠景も無理なく自然な描写で心地良い。
- しかし、等倍表示では遠景の描写が頑張りきれていないなというのが正直な感想。
- ただ、ボディとセットで購入できるキットレンズを使っての評価。
- コストパフォーマンスを考えると、お散歩カメラにぴったりのレンズ。
- 特に近景はシャープな画が得られているので、セルフィカメラのレンズとしては合格。
- 遠景をメインに緻密な風景写真を求められる場合は、別途レンズの購入をお勧め。
- E-PL7の画像処理エンジンならこのレンズよりももっと高い描写を得られる。
感度
- E-PL7のISO感度はLOW(約100相当)から25600まで設定可能。
- 明かりが入らない室内で、小さなろうそくを被写体(クッキー入れた瓶)の周りに4つ配置して撮影。
- 低感度側はさすがに問題なし。ISO1600から瓶のフチに多少の荒れが見られるが、全体としてはそれほど問題ない。
- 苦しくなってきたのがISO3200。でも「粗を探せば」というレベル。大伸ばしにする作品の撮影でなければ充分使える。
- ここまで頑張ってきたが、ISO4000からは徐々に全体の描写の低下が顕著。
- ISO10000以降は緊急回避的に、どうしてもこの感度を使わなければ写らない記録写真を撮る状況下という画質。
自分撮り(セルフィ)
- 片手を伸ばしてカメラをグリップして、もう片方の手でタッチしてピントを合わせてシャッターを切る。
- フォーカスモードは顔検出にしたが、タッチでカメラに近いほうの目にピントを合わせるほうが素早く撮影ができた。
- 旅行先などで気軽に家族写真が撮れるのはやはり便利。
- 女性の手を伸ばした状態でカメラを構えると、このレンズ(広角端)でには3人くらいが画面に入るのが限界。
- 大人数の集合写真や自宅やお店での記念撮影の場合、三脚やテーブルを活用してカメラを設置。
- スマホの画面を見ながらリモート機能を使って撮る方法がいいかもしれない。
マクロ
- オリンパスらしく、シーンモードにはマクロという項目がある。
- 通常のマクロモードとネイチャーマクロを撮り比べてみました。
- ネイチャーマクロのほうが色の鮮やかさやコントラストが少しだけ強くなる。
- ただ、マクロと銘打っているので通常モードよりもあっと驚くほど寄って撮れるともっと楽しいと思った。
- シーンモード:マクロ。びっくりするほど寄れるわけではありませんが、マクロの楽しさは味わえる。
- シーンモード:ネイチャーマクロ。通常のマクロモードよりもほんの少しだけ硬調な画。
アートフィルター「ヴィンテージ」
- 今回新しく搭載されたアートフィルターのヴィンテージは、写真プリントが経年劣化したような、味わいのある画。
- タイプIからタイプIIまでの選択肢がある。
- タイプIは光漏れ、プリント焼けなどの変色効果。色味のバランスの崩れた光の存在感を感じさせる仕上がりに。
- タイプIIは優しく色あせたノスタルジックな仕上がり。
- タイプIIIはしっとりと落ち着いたトーンに仕上がる。
- それぞれのタイプに特徴があるので被写体によって使い分けるととてもムードある作風になる。
- タイプIは特に光の部分の変化がおもしろいので、明暗のあるシチュエーションや逆光時にお勧め。
- タイプIIIは全体をシックに仕上げるので古風な街並みや金属的なものを被写体とするとムードに似合う。
- 一番迷ったのがタイプII。カラフルな被写体の持ち味を損なわず優しい色味に仕上げてくれる。テーブルフォトや花の撮影、女性のポートレートなどに向いているのではと思う。
アートフィルター「パートカラー」
- 今回新搭載のパートカラーも3タイプから選べる。
- 特定の色を残して他をモノクロ化するパートカラーは他社製品で良く見かける。
- オリンパスのアートフィルターとしては初めての機能。
- タイプIは選択した色を中心に、それ以外の色は自然なグラデーションでモノクロ化する。
- タイプIIは選択した色以外の色もほんの少し残り、その逆にタイプIIIは選択した色だけを残す。
- 効果の予想ができて使いやすいのはタイプI。
- 1色だけくっきりと残してメッセージ性の強い作風にしたい場合はタイプIII。
- 1色ではなくてもう少し残したい場合(柔らかい被写体がお勧め)はタイプIIがハマった。
まとめ
- 本機のメインテーマでもある自分撮り。チルト式の液晶モニターを見ながらと、スマホのライブビュー画面を見ながらの2パターンの方法から選べるのは大きなメリット。
- そのどちらも使い勝手は良い方。やはりまだ改良して欲しい点はある。
- 例えば、斜め上から手を伸ばして「美人角度」で撮影するには、ボディはちょっと重く感じる。
- また、下開きの液晶モニターは、手持ちで自分撮りする分には楽だが、三脚での集合写真には使えない。
- 三脚の雲台と液晶モニターが干渉する。
- 一方、新アートフィルターの「ヴィンテージ」と「パートカラー」は秀逸だと感じる。
- 筆者は今までのどのアートフィルターよりも気に入った。
- 個人的に本機をお勧めしたい方を挙げると、SNSなどで友達とのショットや料理をアップするのが好きな方、旅行好きな方。
- そして、PEN Liteシリーズの初期型を持っているけどいつ買い換えようか迷っている方、といったところ。
とのこと
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