2015.05.15
交換レンズレビュー:EF50mm F1.8 STM - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/lens_review_2/20150514_701745.html
デジカメ Watcに、「EF50mm F1.8 STM」のレビューが掲載されています。
- 「EF50mm F1.8 STM」は、5群6枚のレンズ構成自体はこれまでと同じ。
- そのほかの部分は大きく手が入り時代に即したものへ。
- 鏡筒のデザインは「EF40mm F2.8 STM」など最近登場した単焦点レンズに準じたもの。先代にくらべ質感はぐっと増す。
- フォーカスリングは幅の広くラバーが巻かれ、ルックスのみならず操作感も向上。
- 撮影距離表示や被写界深度目盛りは先代同様無し。初代EF50mm F1.8に残念ながら及ばない。
- 鏡筒のサイズは、先代が68.2mm(最大径)×41mm(全長)であるのに対し、69.2mm×39.3mm。
- 重量は130gから160g。大きさレンズ構成はほぼ変わらず30gアップ。
- 大きな要因がマウント素材。プラスチック製であった先代とは異なり、初代と同じ金属製。
- 精度的にはプラスチックでも問題ないと聞くが、金属製となったことは素直に喜ばしい。
- 専用設計のフード(ES-68)をダイレクトに装着できるようになったの特筆すべき部分(フードは別売)
- 機構的な進化としてはAF駆動。DCモーターにくらべ静寂性の高いSTMを採用。
- AF作動中に耳をすますとわずかにモーター音が聞こえてくるが、耳障りに思うことはない。
- 動画撮影でも内蔵マイクがモーターの音を拾ってしまうこともなさそう。
- AFは合焦するまで体感的にこれまでよりも速くスムースに感じられる。
- 最短撮影距離は先代の45cmから35cm。最大撮影倍率も0.15倍から0.21倍。クローズアップ撮影もより得意とする。
遠景の描写
- 絞り開放ではコントラストは十分。解像感は全体的に緩く感じられる。
- 絞りF2.8を越すと画面中央部の解像感はぐっと増す。
- 一部のミラーレス用レンズでのキレキレのシャープネスではなく不足を感じない程度のキレ。
- 画面周辺部の描写に関しては絞りF4あたりまで甘さが残る。クラスを考えれば納得のもの。
- 周辺減光はどちらかといえば強め。絞りF4でほぼ解消。
- 回折現象による解像感の低下はF11あたりから。
ボケ味
- 絞り羽根は先代の5枚から7枚に。さらに円形絞りを採用。現代的なスペック。
- そのボケ味はクセないナチュラルなもの。
- 特に合焦した部分からのボケの滑らかさや、デフォーカスとなった被写体同士が溶け合うような柔らかさは先代モデル以上。
- 後ボケのみならず、前ボケも強いクセなどなく、球面収差の発生をバランスよくコントロールしている。
逆光耐性
- 作例を見るかぎり派手なゴースト・フレアの発生は見受けられない。
- レンズ構成自体には変化はないもののデジタルの特性に最適化されたコーティングが施された。
- さらに、不要な入射光をカットするフレアカッターを採用するなど徹底した内面反射防止策を採用したことが功を奏しているよう。
まとめ
- エントリーユーザーからアドバンスドマチュア、プロからも愛されたEF50mm F1.8 IIの後継に相応しいレンズ。
- メーカー希望小売り価格は税込2万60円と先代の倍ほどとなってしまった。
- しかし、デジタルカメラに最適化されたコーティングや質感の高まった外装、滑らかなAFのSTMなどその仕上がりから万人が納得するだろう。
- 初代EF50mm F1.8、EF50mm F1.8 IIと愛用し続けている筆者も、今回のレビューの結果も踏まえ、もちろん手に入れたいと考えている。
- EOSフルサイズ機なら使い勝手のよい標準レンズとして。
- EOS APS-C機なら被写体にぐっと迫まることのできる中望遠レンズとして。
- これまで以上に活躍してくれそうに思えてならない。
とのこと
Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM
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