キヤノンの新ミラーレス「EOS M3」、主力機種になり得る実力は備わったか 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20150323/1063309/
日経トレンディネットに「EOS M3」と「EOS Kiss X8i」の比較が掲載されています。
■本体サイズ
- これはEOS M3の圧勝。
- ふだんから積極的にカメラを活用するなら、EOS M3が断然買い。
■画質
- 両者とも有効2420万画素のAPS-C型CMOSセンサーやDIGIC 6の画像処理エンジンは同じ。
- ともにISO12800までの高感度撮影に対応。高感度を含め画質は基本的に同じ。
- 利用するレンズにもよるが、キットレンズを用いるならば画質の差はほとんどない。
■撮影性能
- 一眼レフならではの位相差AFが利用できるEOS Kiss X8iが圧倒的に優れる。
- EOS M3は像面位相差AFを強化された。
- しかし、AF速度や追従性能はまだまだEOS Kiss X8iにはかなわない。
- 従来のEOS M/M2よりはAF性能が向上したとはいえ、各社のミラーレス一眼と比べればいまひとつ。
- 子どものスポーツ試合やペットなど動きのあるシーンをよく撮るならば、EOS M3ではなくEOS Kiss X8iを選ぶのがベター。
■操作ダイヤル
- 大きく異なるのがダイヤル。
- EOS M3は、シャッターボタンの周囲にもコマンドダイヤルを追加。
- 背面のコマンドダイヤルと合わせて2ダイヤル式。
- 高級コンパクト機のような独立した露出補正ダイヤルも搭載。
- シャッターボタン後方の1ダイヤルのみしかないEOS Kiss X8iを大きく上回る。
- フルオート撮影専門ならばどちらでも不満はない。
- しかし、高性能デジタル一眼レフを使っている人がサブカメラとして利用したい場合など、マニュアル撮影時の操作性はEOS M3の満足感が高そう。
■ファインダー
- もう1つ大きく異なるのがファインダー。
- EOS M3が外付け式EVF、EOS Kiss X8iは内蔵の光学ファインダー。
- 仕組みや構造は大きく異なる。
- ファインダー像の精細さや遅延のない表示でいえばEOS Kiss X8iが断然優れる。
- しかし、このクラスの機種を求める人はそこまでファインダーの表示品質にこだわらないはず。
- フィルターや露出補正を反映させた状態の像をファインダーで確認できるEOS M3のメリットが大きい。
- ただし外付け式EVFはブラック塗装の外付け式なので装着時に大きく出っ張って見た目が悪い。
- 破損や紛失の危険性があるのはデメリットといえる。
■液晶モニター
- ともにタッチ操作対応の3型(104万ドット)の可動式。
- EOS M3がチルト式なのに対し、EOS Kiss X8iはバリアングル式と構造が異なる。
- 縦位置撮影時も可動式のメリットが得られるバリアングル式のほうが優れる。
- 両者ともローアングルやハイアングルの撮影、自分撮りに対応できる点で不満はない。
■レンズのラインアップ
- 現状ではEOS M3の完敗。
- EOS M用のEF-Mレンズは、純正品がまだ4本しかラインアップされていない。
- サードパーティ製品を含めても5本しかない。
- 特に、手ごろな価格の単焦点レンズなど、小型軽量ボディーのメリットを生かすレンズがないのが残念。
- すでにEOSシリーズを持っていている人は、手持ちのレンズがそのまま使えるEOS Kiss X8iが断然魅力的。
■価格
- 実勢価格は、EOS Kiss X8iよりもEOS M3のほうが2万5000円~3万円も安い。
- EOS Kiss X8iよりは断然お買い得。
- EOS M3を購入するならば、通常構成モデルのわずか3000円増しで電子ビューファインダーが付属する「EVFキット」(2万5000台限定)を選ばない手はない。
■まとめ
- EOS Kiss X8iと同等かそれ以上の装備や撮影性能を備えつつ、圧倒的に求めやすい価格設定にしたEOS M3。
- EOS M/M2の2世代で見え隠れしたモヤモヤが晴れ、ミラーレス一眼に対するキヤノンの本気度が感じられる1台に仕上がっている。
- キスデジと真っ向から勝負できる実力を持つカメラに仕上がっている。
とのこと
Canon ミラーレス一眼カメラ EOS M3 ボディ(ブラック) EVFキット EOSM3BK-BODYEVFK
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