2016.11.25
特別企画:富士フイルムの中判ミラーレス「GFX 50S」を触ってきた - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/1031493.html
デジカメ Watchに、富士フイルム中判ミラーレスGFX 50Sの試作機ハンズオンレビューが掲載されています。
- 試作機の段階とはいえ堅牢かつ精密なモノとしての良さは十分に伝わってきた。
- Xシリーズに共通するカメラらしい高い品位を受け継ぎながら中判カメラとして発展したイメージ。
- EVFはボディサイズに対して大きめに設定されている。
- 表示性能は開発中で未評価だが、X-T1、X-T2よりも視界が広くすっきりと見やすい印象。
- EVFは着脱式、精巧なガイドレールで完全ロックされている「外付け式」というより「着脱式」。
- GFX 50SはEVFを装着した状態でも、一般的なフルサイズデジタル一眼レフと同等サイズ。
- EVFチルトアダプターのチルト機能は上下だけでなく左右に回転。
- カメラ位置にかかわらず常に安定した姿勢でファインダーを覗くことが可能。
- 任意の角度で固定できるロック機構搭載。接眼時に不用意に動いてしまうことがなく安心感が高い。
- こうした小さなことのようで実は大切な配慮に、簡易的であるか本格的であるかの歴然とした違いを感じる。
- 実際にカメラをホールドしてみた感想として、GFX 50Sは非常に握りやすく安定した構えができると感じた。
- 背面に大きく張り出したサムグリップ、ホールディング性を確保する意味で好ましい要素。
- カメラを構えながら設定を変更するなどの操作性がとても安定的。
- GFX 50Sでは「露出補正ダイヤル」が省略され「サブLCD」が装備されている。
- Xシリーズの操作体系を継承しながらも本機の性格を表している、決定的な相違点。
- 視覚的に判断しやすいマニュアルダイヤルを基本としている点はXシリーズと同じ。
- プロの現場では率直に露出設定を読み取りやすいサブLCDが必須と判断。
- 露出補正ダイヤルでは±3段までの設定が限界であることがGFX 50Sで決定された操作上の仕様。
- ダイヤル上面は中心に向かって緩やかに窪んでいる。細かな曲面を出すのはコスト面ではマイナスであろう。
- しかし、それを押しても指がかりのよさなど操作性への配慮を欠かさないところにGFX 50Sの本気度を感じる。
- 中判カメラは多くのモデルでレンズシャッターが採用されている。
- 中判カメラはその高い解像力ゆえに、わずかな機構ブレが画質低下につながる。
- 振動の少ないレンズシャッターが適しているというのが理由。
- しかし、GFX 50Sが採用するシャッター方式は、フォーカルプレーンシャッター。
- GFX 50Sがミラーレス機であるため、ミラーによる機構ブレがない・
- Xシリーズで培ったフォーカルプレーンシャッターの静穏化技術を応用できたことが採用に至った経緯。
- フォーカルプレーンシャッターは、レンズシャッターよりシャッター速度を高速化しやすいメリットがある。
- 事実GFX 50Sの最高速度は1/4,000秒。日中の自然光下で絞りを開ける場合などレンズシャッターより断然有利。
- ターゲットは主に広告写真などハイスペックな画質を必要とする市場。
- しかし、ミラーレス機の特性を生かしたコンパクト性、そこからの拡張性で、実際の活躍の場はもっと遥かに広がるのではないか。
- GFX 50SはEVF着脱式のコンパクトボディであり、防塵防滴性と-10度の耐低温構造を有している。
- 風景写真などフィールドカメラとして使うことも十分可能。
- ハッセルやローライなどで街中に切り込んで撮られた名作を、今後はGFXで再現することができるかもしれない。
- 価格1万ドル以下の予定と、非常に高価なカメラであるのは確か。
- ラージサイズセンサーならではの表現力がもたらしてくれるであろう新しい写真が、このコンパクトなボディから生まれてくるのかと考えると、それほど無理な価格とも思えなくなる。
- 厳格なプロの現場だけでなく、ハイアマチュアの夢にも応えてくれる新システムの誕生。
- ちょっと大げさかもしれないが、今回の開発発表ではそんな希望をカメラに感じた。
とのこと
GFX 50S(開発途中)のシャッター動作 - デジカメ Watch
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