2014.10.22
新製品レビュー:キヤノンPowerShot G7 X(実写編) - デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20141021_672153.html
デジカメ Watchにキヤノン PowerShot G7 Xの実写レビューが掲載されています。
解像力
- 広角端と望遠端のそれぞれ絞りごとの解像力の変化を見てみた。
- 広角端だが、解像感は絞り開放から良好で周辺部の像流れなどもよく抑えられている。
- 絞りF2.8~F4で見た目の解像力は最良
- F5.6ではほんのわずかだが回折による解像低下
- F8以降は絞れば絞るほど解像力は落ちる。
- コンデジとしては大きめの1型撮像素子を搭載しているとはいえ、広角端24mm時の実焦点距離は8.8mmと短いためF4でも被写界深度は十分に深い。
- なるべく高画質を維持したいのであればF5.6以上に絞り込まない方が良さそう。
- 望遠端は絞り開放のF2.8でも水準以上の解像力
- 一段絞ってF4にすると輪郭のコントラストがピシッと上がって、よりシャープネスの高い描写。
- こちらもF4~F5.6あたりで解像力は最大となり
- 画面中央部だけ見るとF5.6よりF4の方が微妙に解像は上のようだが、周辺部はF5.6の方がいい
- F8以降は回折の影響で解像感は低下。
感度別画質
- 設定可能な感度はISO125~12800。1/3ステップで設定可能。
- ISOオート時の最高感度はISO400~12800で、こちらは1段ステップで設定可能。
- ISOオート時の感度の上がり方も「標準」「早め」「遅め」から選択可能。
- ノイズリダクションの効き具合は撮影メニューの「高感度時NR」で「標準」「弱」「強」の3段階から選択可能。
- 今回はデフォルト設定である「標準」で撮影。
- 結果は、当然ながら感度上昇に伴ってノイズ量は増えていくのだが、増えるノイズは輝度ノイズ主体でカラーノイズはかなりよく抑えられている印象。
- 特定の感度から急激にノイズが増えてしまう感じではなく、感度上昇に伴ってノイズ量もリニアに増えていくタイプ。
- ノイズリダクションによるディテール損失はあるものの、どちらかというとノイズを許容しつつ解像感はキープするチューニングになっている。
- 屋外、屋内ともにホワイトバランスはオートで撮影したが、感度が変わっても色味変化があまり感じられない点も好印象。
最短撮影
- 最短撮影距離はズーム位置によって異なる。
- 広角端ではレンズ前から5cm、望遠端では40cm。
- さすがに1/1.7型等の小サイズ撮像素子機に比べると物足りなさを感じる。
- 特に望遠側ではもう少し寄れたらと正直思うレベル。
- ただ、1型という大きめな撮像素子を搭載し、それに伴うレンズの実焦点距離を考えると、スペック的には納得できる範囲内。
- こうしたズーム搭載コンパクト機の常で広角端でのマクロ撮影では周辺は像流れが生じるが、それはG7 Xでも確実に発生しボケも乱される。
まとめ
- 目立った機能は何もないが、質実剛健というか、真面目で実直なカメラという印象は撮影してみても強く感じられた。
- 解像感や高感度画質は良好だし、画質的な満足度は高い。
- 電池の持ちもなかなか良好で、エコモードでない標準モードではストロボを全く使わない状態で305枚撮影した時点で電池マークが赤く点滅開始。
- 翌日さらに100枚撮ったところで電池が切れてシャットダウン(レンズは自動的に格納)。あの小さい電池で1型撮像素子のカメラがこれだけ撮れればOK。
- ただ、仕様的にちょっと不便だなと思ったのは、マイカラーや暗部補正、Dレンジ補正、高感度時NRといった各種機能がJPEG時だけにしか選択・適用できないこと。
- こうした機能がRAWに適用できないのはもちろんいいのだが、RAW+JPEG時のJPEGに適用されないのが残念。
- たとえばマイカラーで特殊な色味を選択していても、それとは別にRAWで「ノーマル」の描写がキープできれば、もっと積極的にマイカラーを活用できる。
- 他社ではRAW+JPEG時に各種エフェクトフィルターなどが選択でき、JPEG画像のみに適用される仕様のカメラもある。
- G7 Xもぜひそうしてほしかった。
- このクラスのユーザーだと、RAW+JPEGの使用率が高いと思う。
- といったように細かい部分での不満はあるものの、基本的にはとてもいいカメラに仕上がっている。
- 今回のレビューで気に入り、思わず購入してしまった。
とのこと
Canon デジタルカメラ PowerShot G7 X 光学4.2倍ズーム 1.0型センサー PSG7X
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